子供を欲しがる友人に共感できない深刻理由 愛された記憶が無いから愛せる自信がない

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子どもができたとしても、愛された記憶が無いから愛せる自信がない。私はそう思っていました。ひとつ考えている自己分析があるのですが、幼少期、自分を叱ってくれる人・褒めてくれる人・周囲と比べてくれる人がいなかったから、自分のなかの尺度が狂ってしまったのではないか、と思います。

だから昔の私は、異常なほどまでに自分に自信がありませんでした。自己嫌悪の塊で、親が嫌いで許せない、そんな自分が大嫌いで許せない。こんな親なんて、こんな私なんて………という考えから抜け出せなくてあらゆるところで弊害が出てくるのです。

”結末がどうなるのかを見届けたい”作品

けれど作中でも描かれているように、段々社会に出て認められたりしていく中で、心が育ち、今では私自身の考えも変わってきました。同じ状況ではないと思うのですが、この作品内でも考え方の変化や、それによって主人公が取る行動の変化が描かれていきます。

行動の変化が、必ずしも良いことばかりではないのですが、それもまた人間らしくて、深くて、とにかく”結末がどうなるのかを見届けたい”作品です。

『酔うと化け物になる父がつらい』もしかしたら、この作品に似た状況の方が世の中には多くいらっしゃるのかもしれません。私もその中の一人です。

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様々な形で、向き合うことになると思うのですが…わたしはこの作品を単に「お酒ってほんとやだよね」の一言で終わるものだとはどうしても思えなくて。何かの問題に直面したとき、どのような考えを持ち、どのような行動を取り、結果どうなるのか、の答えのうちの一つとして、知ってほしい。

ちなみに私もお酒を飲みますし、母は相変わらずですが昔に比べると全然マシになってきていると思います。夜の仕事なので飲まざるを得ない状況もあるんだ…だとかを自分に言い聞かせつつ、私の場合は離れて暮らすことが、いい意味でバランスを取れる一つの答えとなっています。

ではこの作品の最後はいったいどうなるのか。ぜひ、その目で確かめてみてください。

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