「インバウンド不倫」にハマる39歳女性の論理 なぜ火遊びの相手に外国人観光客を選ぶのか

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正美さんは、“外国人男性は率先してコンドームを付けてくれる”と感想を漏らしていたが、2人目に取材した中村典子さん(仮名・45歳)も同じ感想を語った。彼女は外資系の保険会社に勤務しており、同い年の夫との間には中学生の息子が2人いる。

「外国人は、45歳のオバチャンでも体を褒めてくれる。コンドームも付けてくれます。相手の探し方ですか? 私はスマホの位置情報機能を使った出会い系アプリ『happn』を使っています。これは最近出たフランス発のアプリで、スマホにアプリをダウンロードしている人とすれ違うと、その人の情報がタイムラインに流れてきます。そこで“いいね”を押すとマッチングできるというものです。それまで『Tinder』という肉体目的の人が多いと感じるアプリを使っていたのですが、あからさまにそれが目的という扱いをされると、ちょっとイヤなんですよね」

10人以上の男性と関係

この『happn』を使うことで、典子さんは10人以上の男性と関係を持ったという。いったい、どこで出会っているのだろうか。

最初のきっかけは六本木のディスコだった(写真:HHImages / PIXTA)

「最初のきっかけは、会社の2次会で行った六本木のディスコ。お酒を飲んで踊るうちにいい感じになっていて、気がつけばオーストラリア人の男性が宿泊するホテルで関係を持っていました。アプリを使うときは、六本木、新宿、浅草に行きます。外国人旅行客が飲むお店に22~23時ごろ行って、相手が宿泊するホテルに行って、深夜になって家に帰るというのがパターン。だいたい月イチ程度です。そのくらいだったら家族にもバレませんしね」

正美さんも典子さんも、ベッド上の交流がきっかけとなり、英語を勉強するようになり、それが仕事上でも役に立っていると語っていた。

言うまでもないことだが、正美さんや典子さんのような行為が褒められるわけではない。しかし、彼女たちは自分の家庭を壊す気持ちはさらさらない。同じ火遊びをするのであれば、遠い国からやって来た外国人男性のほうが家族崩壊のリスクが小さい、という計算もしている。割り切って火遊びを楽しむ高収入の妻たちは、したたかなのだ。

沢木 文 Writer&Editor

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さわき あや / Aya Sawaki

1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。著書に『貧困女子のリアル』 『不倫女子のリアル』(ともに小学館新書)がある。
 

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