プロが選んだ「完全ワイヤレスイヤホン」9選 「AirPods」に続くヒットは生まれるか

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1000Xシリーズといえば、昨年のIFAで発表されたワイヤレスヘッドホン「MDR-1000X」が世界的な大ヒットモデルになりました。スマホやDAPを使ってアウトドアで音楽を聴く際には、Bluetoothによるワイヤレス接続や周囲の騒音を軽減してくれるノイズキャンセリング機能がとても役に立ちます。その両方を搭載するいわゆる全部入りのヘッドホンで、タッチセンサーリモコンを搭載した高機能・高音質なMDR-1000Xのエッセンスを受け継いで、さらに利便性の方向に振って進化を遂げた完全ワイヤレスイヤホンが「WF-1000X」です。

ケーブルレスなので身に着けた時の負担が少ないだけでなく、完全ワイヤレスイヤホンとしては珍しいデジタルノイズキャンセリング機能を搭載しているのが特徴です。カナル型イヤホンはもともと遮音性が高いので、ノイズキャンセリング機能は不要かと思っていましたが、IFAの騒がしいブースで試してみたところ、機能をオンにしたときの静かさにはやはり明かな違いが感じられました。

これほどまわりの音がきこえなくなるぐらい静かだと、歩きながら音楽を聴くときに少し不安な気もしてきますが、そこはMDR-1000Xでも評判の高かった「外音取り込み機能」を搭載して課題を解決しています。音楽再生のコントロールやノイズキャンセリング機能は本体に搭載するボタンで操作する仕様になりますが、左側にあるボタンを押せば外音取り込み機能のオン・オフが切り替わります。

スマホとのペアリングはNFCからでも行え、シンプルでわかりやすく、音質についても各帯域の音をバランスよくしっかりと鳴らせるパンチ力は、さすがにソニーの1000Xシリーズだなと感心させられました。

ただ、MDR-1000Xをはじめ、このところのソニーの高級ワイヤレスヘッドホン&イヤホンが力を入れて搭載していた、Bluetooth接続でハイレゾ品質の高音質が楽しめるLDACやaptX HDに、今回発表されたヘッドホンとネックバンドイヤホンを含む3モデルの1000Xシリーズのなかで本機だけが対応していないのが何とも残念。背景には電池寿命とのトレードオフがあったそうです。また左右のイヤホン間の“音切れ”によるノイズを避けるのに効果的なNFMI(近距離磁界誘導)の技術も採用されていないので、実力のほどは満員電車やラッシュ時間帯の駅構内など、厳しい環境でテストしてみないことにはわからない部分が残りました。ファンがソニーのプレミアムイヤホンに求めるクオリティに、しっかりと応えられるタイミングで発売される完全ワイヤレスイヤホンなのか、要注目です。

B&O PLAY初の完全ワイヤレスイヤホンは高い完成度

デンマークのB&O PLAYはハイレベルな音質と機能を組み合わせながら、リスニング体験を最大化する機能美あふれるヘッドホンやイヤホンを数多く発表しています。「E8」は同社初の完全ワイヤレスイヤホンです。

B&O PLAY「E8」。キャリングケースもコンパクト
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