iPhone利用者が今AirPodsを予約すべき理由 Siriが進化してAirPodsが必須になる可能性
左右独立型Bluetoothイヤホン「AirPods」は2016年9月の発表から、発売が大幅に遅れ、しかもその出荷台数が限られていた。そのため、注文してから手元に届くまでに2カ月近くを必要とするような状況が続いてきた。現在は多少改善しているが、それでも2017年5月時点でオンラインのApple Storeでの納期は6週間と表示されている。
入手困難な状態が続いている。しかし、もし読者のみなさんが今後もiPhoneを使い続けるつもりならば、AirPodsは今のうちに予約しておいたほうがいいかもしれない。今後ますますiPhoneのユーザー体験を構成する重要なツールになることが予想され、さらに入手困難度が高まるかもしれないからだ。
その理由はスマートフォンにおける「音声アシスタント機能」(会話型人工知能)の躍進にある。
グーグルの音声アシスタントがiPhoneでも
グーグルは、5月17~19日、米国カリフォルニア州マウンテンビューで開発者会議「Google I/O」を開催。その場で、最新のAndroid OSやVR(仮想現実)プラットホーム、カメラを用いて情報検索やアクションを行うGoogle Lensなどの最新サービスを披露した。
その中には、音声アシスタント「Googleアシスタント」も含まれていた。すでに米国で発売済みのGoogleアシスタント対応スマートスピーカー「Google Home」が、音声通話機能やBluetoothスピーカー機能などを追加したうえで、日本を含む数カ国で年内にも発売の予定だ。
注目スべきは、GoogleアシスタントのiOSアプリがリリースされたこと。これによって、iPhoneユーザーもグーグルの音声アシスタントを利用できるようになった。
Googleアシスタントは、現時点では競合から頭一つ抜け出しており、強い競争力を持っている。グーグルが培ってきた検索技術や深層学習、知識グラフなどの技術を、声によって利用できるツールとして仕上がっており、われわれが検索でわかることなら、何でも声で尋ねることができる。
音声アシスタントの世界では現在、Amazon Echoに搭載されているAlexa(アレクサ)が最も人気があり、開発者によるアプリ開発も盛んだ。しかし実際に比べてみると、購入初日からの実用性の高さではGoogle Homeが大幅に上回っている。その勝因はGoogleアシスタントの性能の高さにある。
一方でアップルの「Siri」はどうか。
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