胡錦濤時代を懐かしむ声も
「デマ」を取り締まるためのウェブサイトもできた。北京市インターネット情報弁公室が今月、ネット上で流れる「デマ」の告発を受け付けるサイトを作ったのである。タイトルは「デマ打ち消しプラットホーム」。参加しているのが新浪、QQ、捜狐、網易などの主要な微博の運営会社と、最大のポータルサイト「百度」などであり、基本的に中国のネット界をコントロールする面々が、業界の浄化のために自主的に集まった体裁を取っているが、実際はこれらの企業は否応なしに参加させられた形なのだろう。
このウェブサイトはデマを告発するためのもので、微博などで真偽不明の書き込みが行ったという通報があり、その内容がデマであることが証明されれば、書き込みを行ったユーザーは7日間のアカウントの使用停止などの処分を受けることになる仕組みであるが、何を基準に誰がどのようにデマを判定するかは不明瞭である。
また、新浪微博多は独自に自らの微博ユーザーに対し、信用点数制を導入することを決めた。80点を基本点として事実に反する情報を流したと判断されたときは、事態の深刻さに従って所定の点数が減点され、最後に点数がゼロになるとアカウントが取り消されるという。
こうした一連の措置は、微博管理のための大きなプログラムが発動した結果とみていいだろう。習近平体制になり、微博などウェブを含めて、当局の言論統制は厳しさを増している。早くも胡錦濤の時代を懐かしむ声が人々から上がり始めているのは、単なるノスタルジーのせいだけではなさそうである。
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