台風「2つの末路」は、油断すると結構危ない

再び台風になる場合もある

ちなみに、台風とタイフーンは、厳密には呼ばれるようになる定義が違います。台風は中心付近の最大風速が約17m/s以上になった熱帯低気圧のことを指しますが、タイフーンは、33m/s以上の熱帯低気圧のことを指すのです。

台風自体は、年中発生し、だいたい年間の発生数は20~30個程度なのですが、日本で台風シーズンといえば8~10月です。なぜ、この季節に日本付近を訪れるのでしょうか。

台風の末路には2種類ある

それは、赤道のすぐ北にある太平洋高気圧の勢力と関係があります。台風は上空の風に流されながら、太平洋高気圧の縁を通るような経路をたどって北上します。熱帯で発生した台風は、熱帯付近の上空を吹く貿易風という東風に乗ってまずは北西方向に移動します。そして、ある程度北上したところで、今度は進路を北東に変えてスピードアップします。これは、上空で偏西風という強い西風が吹くようになるからです。

太平洋高気圧は、季節によって勢力が違うため、ちょうど9月ごろに台風が最も日本列島付近を通りやすくなるのです。

ひとたび接近・上陸すると雨と風でたくさんの災害をもたらす台風ですが、実は日本列島に上陸してしまうと勢力は弱まります。というのも、もともと台風のエネルギー源は暖かい海水だからです。陸に上陸すると、海からの水蒸気が得られずエネルギーが供給されません。そして、陸を進むにつれて地面との摩擦で風が弱まります。だから、台風は次第に勢力を弱め、やがて消滅していきます。これが台風の一生です。

さて、台風の末路には2種類あります。

天気予報でも、「台風〇号は熱帯低気圧になりました」「台風〇号は温帯低気圧に変わりました」というフレーズをよく聞くと思います。この違いはいったい何なのでしょうか。

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