ニッポンの「展望台」、知られざる歴史の全貌 凌雲閣からスカイツリーまでを綴る蘊蓄100

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日本の超高層ビルの建築基準法ができたのも、このホテルから(撮影:尾形文繁)

61. 客室数1085室、地上17階建てのこのホテルは当時〈最高層のビルディング〉で、建物の高さは73mあった

62. そのシンボルとして話題を呼んだのがホテル最上階に設けられた「回転展望ラウンジ」である

63. 戦艦大和の主砲塔の回転技術を応用した直径45mの回るラウンジは席にいながら360度の景色が楽しめる

64. 長く「ブルースカイラウンジ」の名で親しまれたが、現在は店名を変更しビュッフェ&バーとして営業中だ

65. その最高層ビルディングの記録を塗り替えたのが1968年に開業した147mの「霞が関ビルディング」だ

66. 地上36階・地下3 階のこのビルは日本で初めて「超高層ビル」と呼ばれ、最上階の36階に展望台があった

67. 国会議事堂を見下ろす展望台は「パノラマ36」の名で親しまれたが、1989年にオフィスに改装され姿を消した

完成当時はアジアでもっとも高いビルだった

東池袋中央公園から見上げるサンシャイン60(撮影:風間仁一郎)

68. 1978年に開業し、地上60階・地下4階という破格の規模で日本中を驚かせたのが「サンシャイン60」である

69. ホテルやオフィス棟も持つ複合商業施設として東京・池袋にオープンしたこのビルは地上239.7m

70. 完成当時は日本のみならずアジアでもっとも高いビルで、最上60階に「サンシャイン60展望台」が設けられた

71. この展望台は東京タワー特別展望台よりも高い226.3mにあり、東京スカイツリー竣工以前は都内一だった

72. リニューアル工事で閉館していたが、2016年「スカイサーカスサンシャイン60展望台」に生まれ変わった

73. 1990年に竣工し、サンシャイン60を抜いて日本一の高層ビルとなったのが「東京都庁第一本庁舎」である

74. 建築家・丹下健三が設計した第一本庁舎は高さ243mあり、展望室はその45階(地上202m)に設けられた

75. 「南展望室」と「北展望室」のふたつがあり、いずれも入場は無料だが、開室時間や休室日は異なっている

76. 両展望室に入るためには、第一本庁舎1 階から直通エレベーターを利用するが、わずか55秒で到着する

77. 東京都庁第一本庁舎を超えて日本一に輝いたのが1993年7 月に開業した「横浜ランドマークタワー」だ

78. 横浜みなとみらい地区の中核を担うこの複合商業施設は地上70階建て、高さ296mを誇る

79. 横浜市内と港の景色を一望できる展望フロア「スカイガーデン」はその69階にあり地上273mという高さ

80. また最上階となる70階にはホテルのスカイラウンジと宴会場があり、その高さは277mである

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