鉄道会社役員「年収と出身大学」ランキング 平均年収1位は5821万円、慶大卒が少ない
続いて、鉄道会社役員の出身大学について見ていこう。基となる資料は『役員四季報2018年版』。役員の出身校を人数の多い順に表示している。JR東日本(東日本旅客鉄道)など役員の出身大学を開示していない会社については記載していないほか、一部の役員のみの開示にとどまっている会社もある。
JR東海:東大16、電機大1、京大1、慶大1、一橋大1
JR九州:九大7、東大6、早大2、慶大2、京大1、横国大1、福岡大1
東武鉄道:東大3、早大3、武蔵大2、日大2、慶大2、東工大1、成城大1
東急電鉄:早大3、慶大2、東大1
京王電鉄:早大6、慶大5、立大3、東大2、国学院大1、京大1、法大1
小田急電鉄:早大4、慶大3、東大3、都立大2、明大2、中大2、立大1
京浜急行:東大4、中大2、早大2、一橋大1、東北大1、日大1、法大1
京成電鉄:中大5、東大4、早大3、武蔵大1、日大1、青学大1、慶大1
西武HD:早大5、東大4、成城大2、中大2、東北大1、横国大1、日大1
相鉄HD:慶大4、神奈川大1、立大1、学習院大1
近鉄HD:京大4、東大3、関西学大2、阪市大2、慶大2、早大1、阪大1
南海電鉄:京大3、東大3、慶大2、神戸大2、和歌大2、立命大1、阪大1
京阪HD:阪市大2、東北大1、早大1、関西学大1、慶大1、北大1
名古屋鉄道:早大7、慶大4、京大2、明大2、名大2、東大2、一橋大1
西日本鉄道:慶大2、九大2、早大2、青学大1、一橋大1、東工大1
新京成電鉄:慶大3、早大2、日大2、中大2、駒沢大1、東海大1、専大1
京福電鉄:神戸大3、阪大1、福井大1、阪府大1、金沢大1、東大1
神戸電鉄:関西学大4、京大2、阪大1、阪市大1、神戸大1、同大1
山陽電鉄:関大6、同大2、京大2、神戸大1、阪府大1、早大1
広島電鉄:広島大2、明大2、早大2、神商科大1、関大1、立命大1
こうして見ると首都圏の鉄道会社では首都圏の大学出身者が多く、関西の鉄道会社では関西の大学出身者が多いというように地域性が浮かび上がる。JR九州(九州旅客鉄道)も九州大学出身者が最も多い。
慶応大が東京大、早稲田大よりも下
では、これらのデータを総合するとどのような結果になるか。
大学別に合計してみたところ1位が東京大学の59人、2位早稲田大学46人、3位慶応義塾大学34人、4位京都大学18人、5位中央大学13人という結果になった。
『役員四季報』によると、全上場企業役員の出身大学ランキングは1位慶応大、2位東京大、3位早稲田大、4位京都大、5位中央大となっている。そう考えると、鉄道会社役員の出身大については、1~5位の大学の顔ぶれは全体と変わらないものの、慶応大の順位が東京大や早稲田大を下回っているということになる。鉄道会社を志望する慶応大出身者はほかの業界よりも少ないのだろうか。データで見えた「鉄道業界の不思議」ともいえる。
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