鉄道会社役員「年収と出身大学」ランキング 平均年収1位は5821万円、慶大卒が少ない

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ランキングは上位をJRや大手私鉄が占め、下位を中小私鉄が占めている。阪急阪神ホールディングスが24位にランクされ、1人当たり役員報酬が900万円というのは一見少ないように思える。

だが、同社の角和夫会長、杉山健博社長はそれぞれ阪急電鉄の会長、社長を兼務しており、秦雅夫副社長は阪神電気鉄道の社長でもある。このように持ち株会社の役員が子会社の役員を兼務している場合、子会社の役員報酬のほうが高額になっている場合もある。ちなみに阪急電鉄の1人当たり役員報酬は3457万円、阪神電鉄は3060万円だ。

JR東海の役員と従業員の報酬格差は7.9倍

さて、世間では高額の役員報酬を得る社長が話題になっている、たとえば『役員四季報2018年版』(小社刊)によれば、現職の役員ではソフトバンクグループの孫正義会長兼社長がトップ。配当収入を含めると103億円もの役員報酬を得ている。

有価証券報告書では連結報酬の総額が1億円以上の役員の個別開示が義務づけられている。ただ、26社中で名前の開示があったのは、西武HDの後藤高志社長の1億0700万円のみだった。昨年が1億0100万円だったので600万円増加したことになる。

有価証券報告書には従業員の平均年収も記載されているので、役員報酬と従業員年収の格差を知ることもできる。

役員報酬が高額のJR東海では、格差は7.9倍。一方で、神戸電鉄は1.7倍、秩父鉄道は1.5倍となっており、役員報酬と従業員給与にそれほど大きな隔たりはない。

ちなみに鉄道会社26社の役員報酬を合計し全役員数で割って算出した1人当たり役員報酬の平均額は2666万円だった。同様の方法で求めた従業員年収の平均は686万円。鉄道会社全体における役員と従業員の年収格差は3.9倍という結果になった。

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