身分証明書の偽造は、人を欺くために使われます。あなたの「内縁夫」は、偽造された身分証で負うべき責任から逃げ、一生涯では償えない罪を犯しました。おまけに、彼は名前・年齢・職業すべてがうそであったうえ、あなたの叔母と婚姻関係にありました。彼のあなたや両親への虚偽は、犯罪的行為です。
あなたの「内縁夫」の年齢は、若くとも40代半ばを超えているはずです。愛してくれた家族や友人など、簡単には縁を切れない人も大勢いたはずです。妻子を残してケジメもつけず別人に成りすますなど、まっとうな人ならできないことです。彼は過去と現在を欺くことで、将来にも責任を持たないと言っているのも同じです。
武士道では「命を惜しむな名を惜しめ」と、「名」は命より上にきました。この場合の「名」は少し違う意味を含むとしても、そして命を惜しむなとは微塵も言いませんが、恥ずかしい生き方をすることがどれほど情けないことであるかという戒めとしては、現代にも生きる言葉だと思います。
名前と係累を偽って夫となり父となり、気に入られる婿として平気で振る舞うなど、情けなさを通り越して立派な犯罪です。身分証を偽造して見せるなど極めて悪質です。彼は自身のすべてを偽りました。彼の何を信じるのですか?
別人になりすまして結婚する者に善人なし
良心の呵責なくうそ偽りを重ね、年齢が大きく離れた若い女性をだまし、子どもまでもうけるろくでなしのペテン師は、少なくありません。この種の最悪な男を、私は少なくとも2人知っています。子どもをもうけたあとも入籍せず、男のほうから女性の籍に入ると言い出したので調べると、他府県に本妻と子どもがいた男。もう1人は同じ姓の表札がかかった豪邸を自宅だと言って見せ、離婚調停中だと言って女性宅に入り込み、子どもをもうけた男。いずれも25歳以上差がある純情な女性をだましたずる賢い男ですが、あなたの「内縁夫」はそれ以下です。
1人目の「内縁夫」は、営業の仕事で関西には月に1度しか戻れないと言って、彼女宅に入り込みました。ほとんどを、関東の本宅で過ごしていたというのが実態です。そして2人目の「内縁夫」は、ギャンブルと借金癖で本妻や成人した子どもたちから家を追い出され、唯一の財産である車内で寝起きしていた男です。現役の実業家を装いました。
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