貧困や虐待に苦しむ子をどうしたら救えるか 理解してくれる大人と社会の受容が孤立防ぐ
荒井:この活動って、子供をまずキャッチするところ、子供と関係を作る「コミュニティーユースワーカー」のところ、いろんな大人を巻き込んで子供にいろんな大人との接点を作るところの3つで構成されているんですけど。子供のキャッチのところでは、行政の中に「コミュニティーユースワーカー」という存在をどう位置づけさせていけるかというのがこれからの大きなテーマかなと思います。
行政の人と連携をして子供を紹介してもらうところはどうしても欠かせないので、それをどう作っていくかというのが1つ目ですね。
いかに組織化できるか
荒井:今16人の「コミュニティーユースワーカー」がいるんですけど、正直マネジメントがすごく大変で。彼らを雇っているわけではないので、いかに彼らのモチベーションや学びを考えていきながら、子供にいい影響を及ぼせるかというところを同時に設計しなければいけない。そこのマネジメント体制というのをほぼ属人的にやっていたのがこれまで1年なので、そこをいかに組織化できるかというのが2つ目。
あと、いろんな場を企業や地域の人と作って、ここをプラッフォトーム化したいというのが3つ目です。いろんな企業の人が「こういうコンテンツなら提供できる」というものと、いろんな地域の団体のニーズを集めて、それを合わせてできるような場所があるのかなと。その出口が、GoodMorningのクラウドファンディングのページなどの媒体に載せていって、たくさん生まれてくる状態を作っていきたいなと思っています。
一番やらなきゃいけないことは、「支援する」とか「される」とかではなく、日常的に関わるということをどうやって支援の枠組みにするかということ。これが一番大きなテーマだと思うので、そこに向かって調整して、制度の中に踏み込んでいきたいですね。
堀:いいですね。応援したいですね。これまであんまりないですもんね。これがある程度組織立って成功するとすごくいいな。
小澤:そうですね。あとは労働集約型のスケールの難しさというのがあると思うので、そこをITとかを含めていかに工夫していくかというのが課題だと思います。