トランプの白人至上主義を擁護する側の論理 保守系宗教家らがトランプ大統領を擁護
[ワシントン 20日 ロイター] - 米バージニア州シャーロッツビルで発生した白人至上主義団体と反対派の衝突を巡るトランプ大統領の発言に批判が集まる中、著名な保守系宗教家らが大統領を擁護した。
トランプ氏はこの事件について、衝突した双方に責任があると発言したことで批判を浴びている。これに関し、キリスト教福音主義の有名指導者であるジェリー・ファルウェル・ジュニア氏は、トランプ氏は言動をもう少し洗練された政治的に正しいものにする余地はあるが、人種差別主義者ではないと主張。双方にいるとした「良い人々」についてもっと詳細な情報を持っていたようだと述べた。
「彼は生まれつきの差別主義者ではない」
キリスト教保守派のリバティー大学で学長を務めるファルウェル・ジュニア氏はABCニュースの番組で「私が大統領を支持した理由の1つは、政治的に正しいことではなく本音で語っているところだ」と言明。「ただ、彼は生まれつきの差別主義者ではない」と主張した。大学卒業者からは、これに抗議して学位を返上する動きも出ている。
元アーカンソー州知事でバプテスト派の元牧師であるマイク・ハッカビー氏は20日、宗教コミュニティーは大統領を支持していると主張。FOXビジネスネットワークで、トランプ氏への批判は「大統領とホワイトハウスの信用を傷つけ、最終的に退陣させることを狙うものだ」と批判した。
トランプ氏の非公式な福音主義諮問組織に加わっているアフリカ系米国人のマーク・バーンズ牧師も、MSNBCの取材でトランプ氏を支持していると表明。「大統領がネオナチや白人至上主義を支持しているとは全く思わない」と述べた。
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