「ビッグベン」の鐘停止にメイ首相も反対表明 「4年も鳴らない事態は適切とは言えない」

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 8月16日、メイ英首相は「ビッグベン」の愛称で知られる国会議事堂の時計台について、修復作業が行われる4年にわたって鐘が打たれないことに反対する考えを示した(2017年 ロイター/TOBY MELVILLE)

[ロンドン 16日 ロイター] - 英国のメイ首相は16日、「ビッグベン」の愛称で知られる国会議事堂の時計台について、修復作業が行われる4年にわたって鐘が打たれないことに反対する考えを示した。

時計台の鐘は、過去157年にわたってほぼ毎時打たれており、英国で最もなじみ深い音の一つ。作業員の安全確保のため、今月21日正午を最後に2021年まで停止され、大みそかのイベントなど重要行事の時のみ鳴らされるという。

複数の議員らも鐘の停止に抗議を表明

メイ氏は記者団に「もちろん、作業中の安全は確実に守りたいが、ビッグベンが4年も鳴らない事態は適切とは言えない。下院議長がこの問題を緊急に検討し、作業期間中も鐘が聞けるようにしてくれることを願っている」と述べた。

複数の議員らも鐘の停止に抗議を表明しており、デービス欧州連合離脱担当相は15日、4年間の停止は「狂気の沙汰」と発言。このほか、ナイジェル・エバンス議員は、毎日の作業終了後、夜間のみ鐘を鳴らすことを提案した。

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