そして通された会議室に現れたのが、「MEITU」の文字がプリントされた黒いTシャツ姿の男性。現在36歳の彼の名は呉欣鴻(ウ・シンホン)。Meituの最高経営責任者(CEO)だ。
笑みを絶やさず柔和な口調が印象的な呉CEO。だが、これまで手がけてきたビジネスは決して順風満帆とは言えない。
高校時代からドメインへの投資などを行っていた呉CEOは高校卒業後、厦門近隣にある泉州でネットサービス会社を起業した。だが、軌道に乗せることができずに数年で倒産。その後、出会い系サイトも立ち上げたが、これも失敗に終わった。
そんな時に手を差し伸べたのが、Meituのもう1人の創業者で、エンジェル(創業支援)投資家の蔡文勝(ツァイ・ウェンシャン)氏だった。
呉CEOは蔡氏の会社にプロジェクトマネージャーとして、「火星文転換器」(フォーシンウェンジュアンファンチー)と呼ばれるソフトウェアを開発した。これは日本で言うところのギャル文字のようなもので、入力した言葉を、違う文字や数字、記号に変換するソフトだ。暗号っぽい見た目がおもしろいと、多くの若い女性の心をつかんだ。
モデルからの一言がきっかけ
この成功体験を基に、若い女性をターゲットに開発したのが美図秀秀だった。きれいに加工できる機能に目をつけたのは、呉氏が趣味とするカメラが関係している。
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