――その一貫で、以前グノシーとして掲げていた、多機能・単一アプリによる「5000万人都市構想」を断念し、単一機能・複数アプリで勝負する方向に舵を切った。なぜ戦略を変える判断をしたのか。
「5000万人都市構想」を掲げるうえで参考にしていたのは、中国の状況。メッセンジャーアプリの微信(ウィチャット)が決済の領域でも存在感を高めているように、大きなサービスがいろんな機能を束ねながら、一つの巨大な経済圏を作っている。日本でもこういうことが起きるんじゃないかと推測して事業を進めていたが、うまく軌道に乗せられなかった。
僕らの根本的な方針として、これがうまくいくはずと思って始めたことでも、ユーザーに受け入れられなければ、それは「間違い」と判断して撤退する。その後、ユーザー層を広げる次の策として「ニュースパス」に挑戦する機会を得られて、結果としてかなりうまくいった。
国民性の違いなのか、競合状況の違いなのか……正直わからない。うまくいく、いかないの理由はいろいろあるのだろうが、僕らは理論家とか評論家ではないので長々と要因分析はせず、うまくいったほうに事業の軸を寄せて、いいサービスを作ることにリソースを集中させるのみだ。
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