婚活サイトで出会った僧侶夫婦の意外な生活 38歳での出家を前に「本気の婚活」へ

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「会ってみたら、旅や音楽の話ですごく盛り上がりました。私たちは日本のロックが好きで、特に彼はブルーハーツのファン。『ヒロトとマーシーが好きな人に悪い人はいない』なんて熱弁を振るっていました。私は誠一さんを人間的に尊敬しています。まっとうで、真っ直ぐな、いい人です。この人とはずっと一緒にいたほうがいいな、と感じました」

最初から意気投合したことは誠一さんも認める。

「趣味が合ったとしても、話のペースやノリが合わない人もいますよね。妻とは趣味もノリも合います」

厳しい環境になぜ耐えられるのか

しかし、冒頭で書いたように2人の新婚生活は厳しい環境である。自ら望んで修行をしている誠一さんはともかく、涼子さんはなぜ耐えられるのだろうか。

「私たちは2人とも自立しているからです。親の寺を継ぐしかないお寺の子どもとは違って、その気になれば1人で生きていける力があります。だから、夫婦の間さえうまくいっていれば、どこにいても大丈夫なんです。こう自分に言い聞かせないと絶望してしまうのもありますけど……」

弟子の身はつらい。その妻の立場はもっとつらい。しかし、苦しいからこそ2人の仲の良さが際立ち、かけがえのないものとして輝く。10年後に振り返ったとき、今の生活は夫婦の大切な思い出として昇華されていることだろう。

大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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