1日や短期間のインターンシップで社員と直接接する機会がなかったとしても、休憩時間や終了後、担当してくれた社員の方の手が空いたタイミングで、感謝を伝えるとともに、「どんな気持ちで就活に臨みましたか」など、1人の先輩として意見を聞いてみてもいいでしょう。
企業や仕事への興味だけでなく、その企業にいる人自体に関心をもつことで、話のきっかけがつかめたり、話題が盛り上がったりするのではないでしょうか。説明会では聞けない意外な話が聞けるかもしれませんよ。
学生のみなさんにとって、日ごろコミュニケーションの中心は、同じ大学のサークル仲間やゼミ生などになりがち。インターンシップは、大学も学部も趣味も異なる多様な人が集まり、同じ目標に向かって共同活動を行う機会です。
まさに企業活動の基本となるものです。異質な人と共同作業をするとき、違うことを面白がれるのか、何となく引いてしまうのか、自分の中にどんな反応が起きるのか、観察してみましょう。周囲に興味を持つことで、自分自身を知る機会になります。
感想をまとめることで自分の軸が見えてくる
インターンシップを実施するために、受け入れ企業では、多くの人が手間をかけて準備していることは、先にもお話ししたとおりです。だからこそ、感想を企業にフィードバックするのは、参加した人のマナーだと私は思います。
義務的にお礼のメールをするのではなく、体験して感じたこと、参加前に抱いていたイメージと違ったことや、プログラムの改善点も含めて、自分の言葉で伝えましょう。与えられるだけでなく、自分も情報を提供する側になることも、ビジネスを知る就業体験の1つです。
参加後の感想をまとめることは、実は自分のためにも大切です。参加前に期待したこと、知ろうとしたこと。参加後、企業に対する印象はどう変わったのか、面白いと感じたこと、逆に興味がわかなかったこと、その理由など、感じたことをメモに残しましょう。
言葉にしてみることで、自分自身の振り返りにもなります。気持ちや考えを整理しやすくなり、どんな仕事がしたいのか、何が向いているのかを知るきっかけにもなります。
参加する前の情報収集など事前準備から、参加後のお礼や自分自身の振り返りまで含めた、すべてがインターンシップです。社員になったつもりで経験し、知らなかった企業活動の一端を、中から見たり感じたりできるチャンスを生かしてください。
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