ゴールドマン、原油の鉄道輸送ブームに笑う シェールオイル開発の多大な恩恵

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8月20日、世界の金属市場で米ゴールドマン・サックス・グループの果たす役割はこの夏、当局の厳しい監視を受けるようになった。2010年4月撮影(2013年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 世界の金属市場で米ゴールドマン・サックス・グループの果たす役割はこの夏、当局の厳しい監視を受けるようになった。しかし、シェールオイル開発に沸く米国で最も活力あふれた取引の変化のおかげで、ゴールドマンはひそかに恵まれた「最前列」の境遇を享受している。

ゴールドマンは2007年にテキサスのUSデベロップメント・グループ(USD)の株式を取得。同社が全米各地で原油やエタノールを大型貨物列車に短時間で積み降ろしできる多くの専用ターミナルを拡張する際に資金調達を斡旋した。ゴールドマンは以前は少数株主で、非上場会社のために情報開示の対象ではなかった。

USDの社長兼最高経営責任者(CEO)ダン・ボーゲン氏は、ゴールドマンとの定期的な意見交換を通じて、またその財務上の影響力から恩恵を受けてきたという。

ボーゲン氏はインタビューに対し「創造力と企業家精神に富んだ人間が、ビジネスの戦略的特性を理解した聡明な人々と、アイデアをぶつけ合うのは素晴らしいことだ。われわれは彼らの助言を頼りにしており、非常に賢い人々だ。何年も前に投資を受け入れた理由の一つがそれだ」と語った。

確かにゴールドマンのUSDへの関与と、指定倉庫業者メトロ・インターナショナル・トレード・サービシズへの関与には重要な違いがある。メトロは非競争的な行為でアルミ価格を不当に吊り上げていたとして当局の調査を受け、訴訟を起こされた。

ゴールドマンの広報担当者によると、ゴールドマンの商品取引会社のJアロンの100%子会社であるメトロとは異なり、USDに対してはゴールドマンの金融部門とは異なる部門が少数株主となっている。

USDの事業運営において、ゴールドマンが特定の役割を果たしたり、出資比率を超えて大きな利益を得ている兆候はない。

いずれも投資家の資金ではなく自己資金で行ったバランスシート投資だ。

ゴールドマンのUSD株保有比率は2007年の49%から半分以下に低下したが、一般に知られる以上にゴールドマンはコモディティ業界への関心が高く、上場会社の株式保有では最大のメトロやコロンビアの炭鉱会社に対する関心を上回るものだ。

全米の多くの地域では、原油の生産拡大にパイプラインの輸送能力が追い付かない状況となった。鉄道輸送がニッチな動きから米国市場の主流に変わる中で、原則的にゴールドマンは未公開企業であるUSDの株式を保有することで、得難い情報を入手することができる。

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