今後の田中投手は、松井選手も白鵬関も超える?
結果的に進むべき野球の道で精進し、あのあどけないおっちょこちょいっぽかった表情から大投手の貫禄漂う精悍な顔つきに変わった田中投手。早期に結婚して身を固めおしどり夫婦で知られる様は、ファンレターのやりとりからキャバ嬢との情事が一時騒がれたハンカチ王子にくらべ、コマーシャル上のブランド価値にも大きな差がついている。
“男は家庭をもって一人前”とされる日本で、盤石の家庭の上で一道に励み圧倒的な強さを発揮する田中選手の姿は、相撲という世界に絶対的な横綱の存在を求める日本の精神風土ともマッチしているのかもしれない。ちなみに大連勝記録をつくった白鵬関はその後緊張が抜けて頻繁に負けるようになったが、マー君はモティベーションと緊張感を保って心の白鵬超えを果たしてほしい。
勝って兜を締めるとはよくいったもので、この大記録の副作用としてこれまで以上に騒がれ自分自身を持ち上げる取り巻き連中や一緒にヒト稼ぎしよう、という怪しい連中が増えるかもしれないが(自伝小説を書くときや大リーグと条件交渉するときは、グローバルエリートに任せてもらえませんか?)、そういうときこそ気を引き締めて、「グローバルエリートは見た!」の警鐘に耳を傾けつつ頑張っていただきたい。
田中選手は今後も大記録の達成にもかかわらず有頂天にならず、敗者の気持ちに配慮しながら相撲取りの精神で「いえいえ、まだまだです。記録ですか?考えてないです、今は一番一番、頑張っていくだけです」という対応を忘れなければ、“こんなに大記録を出したのに謙虚”という日本社会が一番好む、松井選手のようなポジションを得られるだろう。
田中将大選手が球界史で稀に見る“アッパレ”な大投手として、歴史にその名を刻むことを願いつつ、今後のさらなるご活躍を見守りたい。
<グローバルエリート 緊急来日講演のお知らせ>
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