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「上は現場をわかってない」と嘆くあなたへ 視点を変えれば認識の偏りに気づくはずだ

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  • 長谷川 雅彬 アーティスト/実業家 スペイン在住
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私はスペインでトップの評価を受けたこともあるErretresというブランディング会社の日本でのビジネスを手伝っています。何をやっているかというと、高い抽象度からスペインと日本の価値を見つめ、相乗効果が生まれるポイントを探しています。

意外かもしれませんが、スペインと日本との相性は良いのです。日本企業の多くは製品重視で、ディテールや品質にこだわりと強みを持っている一方、プレゼンテーションや抽象的なブランドイメージを築くのが苦手です。一方、スペインは抽象的なブランド価値を築くのが得意ですが、工業やテクノロジーはあまり強くありません。どちらの国もクリエーティブですが、フィールドが違うのです。

たとえば、スペイン王室ではダイキン製のエアコンが使われていますが、スペインでダイキンというメーカーを知っている人はわずかです。一方、日本では日本人がプレーしていないにもかかわらず、レアル・マドリッドやFCバルセロナというチーム、そこで活躍している選手の名前を知っている人が大勢います。製品を作ることが得意な日本と、ブランドイメージを創るのが得意なスペイン。この2つをつなぐことで、お互いの強みを生かせるわけです。

視点を高くすることで見えてくることがある

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日本では、スペイン経済に対して「失業率が高い」「景気も悪い」など、ネガティブな印象が一般的です。そのため、私はよく「何でわざわざ景気の悪いスペインに行くの?」と質問されます。しかし、視点を高くすると、日本とスペインという点と点とがつながり、新たな可能性が広がっていくわけです。

経済の状況が悪い=チャンスがないというのは、正しい因果関係ではありません。なぜなら、経済の動向が芳しくない時は、大多数が新規事業投資などの新たな行動を控えるからです。これは裏を返せば、競争相手が戦場から一時撤退している状況です。そんな時こそ、他の人々が気づいていない価値を見つけ出すチャンスです。

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