絶好調「バイマ」、次の一手は海外進出 サイト運営するエニグモ、中古にも布石
中古市場に向けて新たな仕掛けも
一方、エニグモは中古市場(USED市場)についても、以前からさまざまな仕掛けをしてきた。ビンテージもの、デッドストックものなど、安さより稀少価値を訴える品そろえを試みたものの、USEDの本格展開にはまだ至っていなかった。
そこでエニグモが注目したのが、これまで同社が運営してきたファッション写真共有アプリ「stulio」だ。Stulioは会員数7万7000人、月間PV(ページビュー)数が1500万PV(ページビュー)に達しながら、アフィリエイト(成果報酬型広告)収入もなく、そろそろ収穫期の段階を迎えていた。
エニグモはこのstulioを切り離し、G STYLE ENTERTAINMENT(Gスタイル)との共同出資(エニグモは14%出資)で、株式会社STULIOを設立した。Gスタイルと組んだのは同社の人的ネットワークが魅力だったようだ。Gスタイルはファッションモデルの出岡美咲などが所属するほか、さまざまな媒体の企画・プロデュースを行う企業であり、109のバイヤーやモデルなど、10代から20代のカリスマたちとのネットワークを持つ。そうした人たちにstulioで情報発信してもらおうというものだ。
USEDへの取り組みでは、エニグモは今まで試行錯誤を続けてきた。今回、Gスタイルと共同で設立したSTULIOでは、若い世代のカリスマたちが身につけた衣裳をstulio上にアップしてもらい、それが買える仕組みを構築しようというものだ。
もともと、バイマの売れ筋を人気モデルやタレントが着用したものだけに、これは切り札となる可能性がある。エニグモはこうした仕掛けにより、USED市場でも打って出る構えだ。
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