日本株は7月18日ごろに重要な局面を迎える FOMCの影響はおそらく無風、その後が問題だ

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15日以降の日本株はどうなるのか。筆者は7月18日ごろが重要な局面になる、と見る(撮影:尾形文繁)

日経平均株価は6月2日に2万円台を回復しました。だから、というわけではないのですが、今回は日経平均の過去の値動きを振り返り、今後の展開をイメージしたいと思います。平成バブル崩壊後からの長いチャートを見ながら読んでいただけますと幸いですが、できるだけわかりやすく書きますので、なくても大丈夫です。

日経平均は2015年高値を上回れば2万3000円も

リーマンショックといわれた2008年の金融危機の直後に付けた2009年安値(7054円)から、2015年高値(2万0868円)までの上昇を通じて、長期のトレンド転換の可能性が高まる大きな変化がありました。

それは、2007年高値(1万8261円)やITバブル時の高値(2万0833円)を上抜ける動きになったことです。その後、2015年高値からは、比較的大きな値幅で調整したわけですが、おおむね2007年高値を中心とするような感じで下げ止まり、最近は2015年高値に向けて戻りを試す展開になっています。

2015年の高値を上回ると、上値余地は広がると思われます。かなり楽観的な上値のメドとしては、過去に今と同じ水準で実際にあった上昇幅8000円程度を、昨年2016年の安値(1万4952円)から加えた、ざっくりの水準で2万3000円程度になります。一方、こんな見方もできます。1992年から2000年のIT相場にかけては、レンジ相場のような動きがありました。レンジ相場というと聞こえがいいですが、上げたり下げたりの乱高下で大変な時代でした。現在と同じ水準で起きたことでもあり、今後の株価も乱高下しやすいと考えることができます。

2015年高値をこのまま先に上抜けていくと、その後の調整はさほど大きくならないと思います。しかし、2015年高値を抜けない状態が続くようだと、たとえば、世界的な株安局面があれば調整値幅が大きくなる可能性が高まり、2007年高値さえも下回る動きがありえる、といえます。まさに、2015年高値から2016年安値までの大幅な下落、2016年安値から2017年高値までの大幅な上昇があったように、2017年高値から2018年までの大幅な下落、といったようなことも考えられます。

短期的な動きでみると、まだまだ高値モミ合いに近い動きといえますが、6月に入って年初来高値を更新しましたので、一段高が期待できる局面といえます。足元は2万円乗せに対する反動で調整が続いていますが、25日線(1万9835円、6月12日現在)までの調整にとどまるかが焦点となります。ただし、早々に株価に強い反発がみられないと、25日線の上昇がストップし、6月後半ぐらいまで株価の調整(モミ合い)を長引かせる要因になります。

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