「人脈が広い人」と「ない人」は何が違うのか

30代になってふと気づく「狭さ」

せっかく、社外に飛び出してみようと参加申し込みした講演会や異業種交流会。積極的になれない自分にうんざりする。これもよくわかります。でも、そのやり方はあなたに向いていないとわかったのだから、別の方法を考えればいいだけじゃないですか。逆に、知らない人ばかりのパーティで積極的に名刺交換している人の名刺をもらってきても、あまり意味がないのではないでしょうか。あなたが言うように、あなたらしく世界を広げていったほうがいいのだと私も思います。

そもそも「人脈」とは何か

なぜ、あなたは「社外人脈」をつくろうとしているのでしょうか。そして、「社外人脈」とはなんでしょうか。おそらく、目的から考えるのがいちばんだと思います。

「人脈」を辞書で引くと、「政治・財界、学問など、思想や利害による人々のつながり」といった文言が出てきます。そして私たちが日常で見聞きする「人脈」は、「自分や自分のビジネスに役に立つ人、ネットワーク」といった意味で使われることが多いものです。つまり、「自分のため」の知人で、いつか「自分の役に立ってほしい」という下心を感じてしまう言葉でもあるわけです。

もし、この下心があるのであれば、私はたくさんの人と名刺を交換し、覚えてもらうためのコミュニケーション技術を高める必要なんて、まったくないと思います。1回の名刺交換で、下心に応えてくれる人と出会うなんてことは、ほとんどありえませんから。

私の知人で数年前に起業した方がいます。彼は、ひとりで仕事をしているのですが、すごく楽しそうに自分のビジネスを語ります。ひとりでそこまでのビジネスを創るってすごいよなと尊敬してしまう規模のビジネスです。彼の仕事の話を聞いていると、「へー、そんな人とも知り合いなんだね」と感じることが多かったので、「どうやって知り合ったの?」と素朴な疑問をぶつけたことがあります。

彼は少し考えて、「知り合おうと思って知り合ってないな。なんとなく、つながっていったんだよ」と答えてくれましたが、私は興味津々に「そうは言ってもどうやってつながっていくかってあるんじゃない?」と突っ込んでみました。すると、「何かのときにお互いに、オレの顔が浮かぶかどうか、相手の顔が浮かぶかどうか、だけだよね」とシンプルな答えが返ってきました。これは、私自身が起業してしばらくしてから、「今ならわかる気がする」と感じ入った言葉になりました。

「人脈」は多分、「つくる」ものではなくて、「できる」ものなのです。「役に立ちそうな」誰かとつながることを目的に知り合いを多くする努力をしても、そうやってできた知人は決して役に立ってはくれません。その前提には自分がその人の役に立つか、があるからです。相手が自分を「人脈」にカウントしてくれないかぎり、その人が自分の人脈として活きることはないでしょう。私は人脈づくりのコツ、といったハウツーはないと思っているのです。

あなたはどんな強みを持った人でしょうか。将来の自分に役立つ人脈を持ちたいのであれば、まずは自分の強みを正しく理解し、それを磨いて「ブランド」としていくことがいちばん重要ではないでしょうか。

次ページブランドとなる強みは、「すごいこと」でなくてもいい
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