歯ぎしりや顎関節症に悩む人に教えたい治療 筋肉を弛緩させるボトックスの効果

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

口内やあご、口周りのボトックス治療は、歯科医院でも実施することができます。

効果継続期間は3~6カ月

美容目的でボトックスを使用するときと同じく、歯科目的で使用するときも効果は3~6カ月続くと想定されています。効果がなくなる前に再度ボトックス治療を行うことが理想的ですが、歯ぎしりなどの習慣的な症状は数度のボトックス治療で解消できることもあります。また、反対に、ボトックス治療を何度も行うことで効果継続期間が短くなってしまうこともあります。

ボトックス注入に必要な時間は5~15分です。ただし、麻酔を用いる場合は麻酔が効くまで待つ必要がありますので、治療全体に40分ほどかかることもあります。

歯ぎしりの治療は、保険適用内で実施することができます。ただし治療法が限られており、一般的にはマウスピースの作成などによって治療を行います。ボトックスによる歯ぎしりや食いしばり、顎関節症の治療はあくまでも自由診療として実施されますので、歯科医院によって価格が大きく異なります。歯ぎしりなどにボトックスを使用するときは3万~5万円が相場となることが多いです。

ボトックス治療は、どの筋肉にどの程度のボトックスを打つかによって仕上がりが大きく変わってきます。逆にやり方によっては患者が意図しない仕上がりになることもありえ、思わぬトラブルになってはいけないので、治療を受ける際はホームページなどを参考に、十分検討をしたうえで、ボトックス治療の経験豊かな歯科医院で治療を受けることをお勧めします。

小林 保行 歯科医師/キーデンタルクリニック院長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

こばやし やすゆき / Yasuyuki Kobayashi

2004年東京歯科大学歯学部卒業、表参道の総合歯科医院に勤務。2006年市谷の歯科医院にて副院長として勤務。2008年に赤坂見附駅から徒歩1分の場所にキーデンタルクリニックを開院しました。開院以来、「確かな技術で納得の治療を」モットーに、あごや歯の場所を細かく分析をし、歯だけでなく口回りを総合的に診断。現在はムシバラボというサイトを立ち上げ、歯や口周りの情報を発信。主な資格はDHA岩田セミナー認定医、総合治療セミナー「一の会」認定医、クリアアライナー矯正認定医、日本顎咬合学会所属、日本インプラント学会所属、消防庁認定、救命技能講師修了。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事