転職に失敗する人と成功する人の決定的な差 ビジネス全般にも共通する6つのNG
日頃、人材サーチの現場で思うのは、候補者のいい面ばかりではありません。「この部分がなければ、とてもいいのに」、もしくは「この人はこれで損をしてしまっている」と残念に思えることが決して少なくありません。他社からも評価される人材を目指すのなら、そうしたマイナス評価になりうる要素をあらかじめ知っておくことは必須です。
以下は、私が著書の中でも触れた、面談の場、もしくはビジネスの場全般において避けるべき「べからず」6項目です。
アグレッシブさはかえって危険視される
② アグレッシブさを強調することは一見、エネルギッシュで魅力的に映るが、逆に危うさも周囲に与えてしまう
③ 初対面から過剰に笑顔を見せるのは、良からぬ本心を隠しているのではないか、と疑われる可能性もある
④ 初対面のときほど、目は口ほどにものを言う
⑤ ヘッドハンティングの打ち合わせに際して、冒頭から収入の話から切り出すと、「おカネで動く人はおカネで転ぶ」と思われてしまう
⑥ スーツや靴、鞄、時計などを高級ブランドでキメている人は、ブランド頼みで自分に自信がないのではないか、と勘繰られる
私はつねに、人材の「心・技・体」を見抜くよう努力をしています。まるで武道のようですが、ビジネスにもこれは当てはまります。「心」は人格や思考行動特性、いわば前述のOSと同義です。「技」は文字どおり技能やスキル。「体」は第一印象や行為、態度そのものを指します。前掲の「べからず」6項目は、この「体」に該当する部分といえるでしょう。
ただ、これらは確かに悪い印象を持たれてしまう要素ではありますが、肝心な「心」の部分までは見抜けません。そこで私が用意しているのは次の質問です。
あなたの「動機」「安心(満足)」はどこにありますか?
その人の行為の背景にどんな思いがあったのか。この人は何によって満足を得るのか――。そこから真の人物像は見えてくるものです。この問いは、何も私たちの専売特許ではありません。たとえば、ご自身の周囲の上司や部下に当てはめてみれば、彼らがどのようなタイプの人間なのかが見えてきます。どういったスタンスでの仕事を好むのかなどを把握することは、人間関係をスムーズにする意味でも有効に作用することと思います。
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