トランプ米大統領「ロシア癒着疑惑」で窮地に 共和党内でも独立調査の要求強まる

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5月17日、ロシアの米大統領選関与疑惑を巡り、少数ながらトランプ米大統領の身内である共和党内から独立調査を求める声が強まっている。写真は17日、ワシントンで撮影(2017年 ロイター/Yuri Gripas)

[ワシントン 17日 ロイター] - トランプ米大統領が連邦捜査局(FBI)のコミー前長官にフリン前大統領補佐官への捜査中止を要求した疑いを巡り、米議会は真相究明に向け大統領への圧力を強めている。共和党内からも独立調査を求める声が上がり、弾劾の可能性に言及する共和党議員もいる。

トランプ氏を巡る疑惑はさらに深まっており、金融市場では米国債への逃避買いが膨らむ一方、米株、ドルへ売りが進んだ。

フリン氏に関する調査に対して圧力

関係筋が明らかにしたところによると、トランプ大統領は今年2月、駐米ロシア大使との不透明な接触が発覚して辞任したフリン氏に関する調査について「この件をあきらめろ」とコミー氏に対して述べた。コミー氏が会談の内容を記録したメモを残していたという。

下院監視・政府改革委員会のチェイフェッツ委員長(共和党)は16日、トランプ氏とコミー氏のやり取りに関連した資料全てを5月24日までに提出するようFBIに要請した。さらに、24日の公聴会への出席をコミー氏に要請した。

上院司法委員会もコミー氏とトランプ氏の会話を記録したメモの提出をFBIに要求。さらに、ホワイトハウスにもコミー氏と大統領のやり取りに関する資料の提出を求めた。

共和党のアマシュ下院議員は、トランプ大統領に関する疑惑は弾劾の根拠となり得るとかと記者団に問われ、「疑惑が真実だとしたらイエスだ」と答えた。ただ、大統領を含め米国民すべては公正な裁判を受けるとした。

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