女子高生の恋愛のゴールが「LINE通話」なワケ 通話が終わったら「証拠画面」を保存

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そんなカップルに最適なのが、Instagramの「ストーリー」です。「ストーリー」は投稿してから24時間で消える動画です。動画といっても、数秒の長さのものや、文字や記号を入れただけの画像のようなものも投稿されています。ストーリーを見られるのは自分をフォローしている人だけで、24時間で消えてしまうため、カップルでいちゃいちゃしているシーンも投稿しやすいのです。

しかし、インターネットに投稿したものがきれいさっぱりこの世から消えることはありません。「顔は写っていないけど、この相手はA男ではないか」と感じた女友達はすぐスクショを撮り、裏アカやLINEグループで検証に入ります。少しきわどい動画の場合、拡散力は格段です。何やら怖く感じますが、そもそも投稿したのは本人たちですから仕方ありませんね。

振られたら「闇アカ」で次の男子を狙う

突然、真っ黒になるLINEアカウント。男子の救いの手を待つ(筆者撮影)

「彼氏と別れてしまった」「振られてしまった」――落ち込んだ女子高生は、LINEのプロフィール画像に真っ黒な画像を設定することがあります。これは「病みアピール」や「病み期」などと呼ばれる行為です。ある日突然、プロフィール画像やカバー画像が黒くなるので周囲は驚きますが、理由を尋ねても答えてもらえないことが多いため、「基本的にスルー」するのだそうです。真っ黒な画像はInstagramのストーリーにも登場します。黒の背景に文字で恨みつらみを書き込みます。ストーリーは24時間で消えるため、思いの丈を投稿できるのです。

ここでアカウントを真っ黒にしている女子が待っているのは、優しい男子の救いの手。女友達ではありません。「何かあったの?」と聞いてくれた相手が気になる男子であれば、相談に乗ってもらううちに恋に発展するかもしれませんよね。

ところで、少数派ですが男子でも「病みアピール」をすることがあるそうです。真っ黒画像の設定は、LINEだけでなくTwitterでもあります。Twitterでは「闇アカ」、または「病みアカ」と呼ばれます。ある男子は彼女と別れた直後にすべての投稿を消し、Twitterのプロフィール画像を真っ黒に設定しました。Twitterは同じ高校の人たちと広くつながっているため、彼らが別れたことは明白です。元カノは震えあがり、同級生はドン引きです。「あいつキモいってわかったから、もう誰も付き合わない」とD子は言っていました。男子と女子では周囲の受け取られ方が違うようですね。

鈴木 朋子 ITライター・スマホ安全アドバイザー

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すずき ともこ / Tomoko Suzuki

メーカー系SIerのSEを経て、フリーランスに。SNSなどスマートフォンを主軸にしたIT関連記事を多く手がける。10代の生み出すデジタルカルチャーを追い続けており、子どもの安全なIT活用をサポートする「スマホ安全アドバイザー」としても活動中。著作は『親が知らない子どものスマホ』(日経BP)、『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)など多数。
http://tomoko.chu.jp/

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