未婚と既婚、男女年代別に調べたところ、確かに既婚者のほうが男女ともに幸福度が明らかに高いものになりました。既婚者の場合は、年代が上がるごとに若干幸福度は下がる傾向はありますが、ほぼ全年代で8割以上が幸福であると答えています。
「幸福」と感じる40代未婚男性は36%
一方、未婚者の場合は、男女ともになぜか40代が最低となります。特に、40代未婚男性は幸福と感じる率がたったの36%しかないだけではなく、不幸と感じる率(28%)が最大値を記録しています。40代までずっと未婚だった男女は、結婚できないゆえに不幸感が最大化するということなんでしょうか。
未婚者の幸福度が低い要因として考えられるのは、日本人に特に根強い「結婚規範」にあると考えられます。結婚規範とは、「結婚は必ずすべきだ」「結婚はしたほうがよい」という考え方です。当然、結婚規範は既婚者のほうが高く、未婚や独身者は低くなります。しかし、日本人に関して言うと、未婚・独身者であっても強い結婚規範に支配されているという実態があります。内閣府が2015年に実施した「少子化社会に関する国際意識調査報告書」に、それを裏付ける興味深いデータがあります。
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