「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない訳 人生には多くの選択肢がある。逃げればいい
選択肢が見えていたとしても、「辞める」という決断ができない人もいます。「辞める」決断ができない人のお話を聴いていると、その大きな理由のひとつに、「辞めた後の生活が想像つかない」というのがあります。
人は、新しい環境、つまり未知の世界に不安を抱きます。学生のとき、「転校」や「進学」のタイミングで、不安や心配が湧き上がってきたのと同じように、「辞める」決断をして、新たな環境を選んだとしても、その新たな環境が必ず「より良い環境」とは限りません。そういった不安があるからこそ、「辞める」という決断がしづらくなるのです。
まずは休んでみるのも1つの手だ
このように、「辞める」選択肢が自分の中にあっても、不安があることで決断できずにいる人が、過度のストレスによりどんどん追い詰められ、選択肢があったことすらわからなくなり、「もう何もできないから、死ぬしかない」と考えてしまうこともあります。
もしも「辞める」勇気が出ないなら、「まずは休んでみる」のも選択肢ではないでしょうか。メンタルクリニックで、うつの診断テストを受けてみたり、話を聞いてもらったりしてみるのも1つの方法です。
休むことができたら、そのときに、新たな環境になりそうな職場について調べてみるといいでしょう。たとえば、転職エージェントに登録してみてもいいと思います。そして「あぁ、こんな職場なら、楽しいかも」「こんな仕事やってみたかった」と思うことができれば、「職場が変わることへの不安」も解消されるはずです。また休んでいるあいだに、会社が職務内容や環境を調整してくれて、その結果、今の職場で働きやすくなるケースもあります。
環境を変えることで初めて気づくこと、見えてくるものがあります。会社が異動をさせてくれたり、職務を見直してくれたりする可能性が低い、そもそも会社そのものが「ブラック」であるケースも想定されます。そのようなときは「辞める」の選択肢が見えているうちに、誰のためでもなく、自分自身のために行動を起こしてほしいと思います。世界は本当に広いのです。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら