「座れる通勤ライナー」本数が多い駅ベスト20 大阪の1位は堺駅、東京の1位はどの駅?

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さらに、8月から導入される京阪の通勤ライナーの本数を計算し、ランキングを作ってみた。

詳しい情報はまだ発表されていないので、今現在、京阪から発表されている情報を基に、次のような条件で本数を推測してみた。

●全席指定の京阪「ライナー」運行本数は、正式に発表されているのでカウント
●通勤時の列車は、都心部の駅に7~10時に到着
●帰宅時の列車は、都心部の駅を18~22時台に出発
●京阪の「プレミアムカー」を連結している列車は、特急の本数の半分として計算
 

その結果、京都(行き・合計で1位)や堺(帰り1位、合計2位)が上位なのは変わらないものの、ランキングの中盤に枚方市や樟葉など、京阪の駅が多数入り込む形となった。8月以降は、自由席で座れない可能性があるJR阪和線沿線よりも、京阪の特急停車駅周辺のほうが通勤ライナータウンとしての魅力が上がるだろう。

来年以降の充実にも期待

2018年には、京王電鉄が新宿と八王子、橋本を結ぶ有料座席指定列車の運行を開始予定。すでに運行しているJR中央本線の「中央ライナー」との競合で、八王子方面の通勤ライナー充実度もあがることが予想されている。また、西武鉄道では「S-TRAIN」で使用している車両を現在の2編成から今後増やす予定だ。

来年、そして東京オリンピック後は、どの沿線で通勤ライナーが充実するのか。今後の各社の動向に注目したい。

渡辺 雅史 時刻表探検家

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わたなべ まさし / Masashi Watanabe

1975年生まれ。フリーライターとして、週刊誌や月刊誌で記事を執筆するほか、テレビやラジオ番組の構成にも携わる。2009年、国内の鉄道に完乗。時刻表の誌面に載っている"変な列車"や"味のある列車"を探すことをライフワークとしている。

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