クールビズに自信のない男に教えたい新常識 そのスラックスやベルトは大丈夫ですか?

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クールビズを前提とした明るい色の千鳥柄スラックス(写真提供:筆者)

ダークスーツから厳粛な雰囲気が生まれる理由は、上下同一の生地で全身を包みながらも色の異なるネクタイを絞めるからであり、ノーネクタイ・ノージャケットでスラックスのみダークカラーであっても同様の効果は得られません。つまり、スーツからジャケット・ネクタイを差し引いて考えるのではなく、クールビズ独自の着眼点が重要なのです。そして、スーツとクールビズ、最大の違いは「スラックスの選び方」にありました。

たとえば、白無地のシャツにダークカラーのスラックスでは、上着・ネクタイを脱いだだけの手抜きしたスーツ姿に見えてしまうかもしれません。だからこそ、夏の清潔感とも呼ばれる「清涼感」を意識した明るいスラックスが、キーアイテムになります。

上下スーツで着るには明るすぎであろうスラックスも、ノージャケットだからこそ明るい面積は限定され、ちょうどよい加減のクールビズファッションが完成します。アイテム数が少ないからこそ、合わせるスラックスがいつもより華やかなだけで清涼感が生まれるのです。

そのシャツはクールビズ仕様か?

ベーシックのグレースラックスに合わせるならば柄物シャツでノージャケットでも華やかに(写真提供:筆者)

明るいスラックスが苦手なビジネスマンはシャツに柄を取り入れましょう! ベーシックな白シャツが映えるのはネクタイで味を出すことを想定しているからであって、ノーネクタイの白シャツ・ダークカラーのスラックスは手抜きビズとして誤解されるかもしれません。

クールビズ施行当時の流行、イタリアンクラシコから、イタリア人が愛用するドゥエボットーニと呼ばれる襟高のシャツが受け入れられました。特徴的なデザインのこの襟型は時代を感じさせてしまうので、現在ではベーシックなノーネクタイシャツとして「ボタンダウン」「ホリゾンタルカラー」をお薦めしています! どちらのシャツもノーネクタイで合わせたとき、襟の先端がピョコッと浮かない襟先が安定したビジネスシャツだからです。

一方、スラックス・シャツとも柄を入れてしまっては主張が強すぎるクールビズになってしまいます。シャツもしくはスラックス、どちらかを主役にしましょう! 主張することが目的ではなく、清涼感がありながらビジネスマンの印象を演出することが目的だからです。

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