結局3月末には2万円回復とはならなかった日経平均株価。カリスマ投資家の内田衛氏は、あまり上がらない相場の中、何をやっていたのかといえば、足しげく株主総会へ。「日本一酒を安く造れる会社」に行って、しっかりお土産をゲットしていたのだった。内田氏が持っている株は、やっぱりおトク感がありそうだ。
東芝はいったい何をやっているのか
【3月13日(月)】日本経済新聞の1面に「POSレジ最大手、東芝テック(6588)売却へ」――と出た。東芝テックは、46円高の659円と大幅高。東芝(6502)は、東芝テックの筆頭株主で50.0%を保有している。東芝は昨年12月、優良子会社の東芝メディカルシステムズをキヤノン(7751)に6655億円で売却しているが、何十年もかけて築いてきた会社をドンドン売却してしまって、これから何で稼いでいこうというのか? 大変なのはわかるが、まったく理解に苦しむ。既存株主には迷惑になるが、新株を発行して資金調達はできないのだろうか?
10時6分、保有銘柄の芝浦メカトロニクス(6590)も、26円高の317円の年初来高値をつけた。終値は17円高(5.84%高で値上がり率第9位)の308円。日経平均は、29円高の1万9633円で3日続伸。日経ジャスダック平均は、24.62円安の3039.61円で、22日ぶり反落。18時57分、東芝は、決算発表を再延期すると発表。東芝の本日終値は6.6円高の214.9円と続伸。
【3月14日(火)】午前5時半、日経225先物は、10円高の1万9530円。NYダウは、21ドル安の2万0881ドル。昨日、決算発表の再延期を発表した東芝は、12.9円安の202円で寄り付き、12時31分、18.8円安の196.1円まで下げる場面があったが、終値は、1円高の215.9円とプラスで引けた。日経平均は、24円安の1万9609円と4日ぶり反落。
優待目的保有銘柄の極洋(1301)が、35円高の3200円と年初来高値を更新した。東証は、東芝を監理銘柄(審査中)に指定した。このまま決算発表ができなければ、上場廃止もありうる。まったく私の個人的意見であるが、東芝の本決算は3月であり今回の決算は、平成29年3月期第3四半期決算なので、とりあえず現段階の決算を発表して本決算発表の5月中旬までにきちんとした決算を出せばいいのではないかと思うのだが。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら