森友学園「保育園なのに16時半で終了」の驚愕 大阪市ぐるみで「従えないなら転園せよ」

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今回の騒動の告発を最初に行った豊中市議の木村真氏は、森友学園の保護者ら数人から相談を受けて、自治体に指導を求めている。

とくに、保育園においては、「共働きやシングル家庭など、子どもを長時間預けざるを得ない家庭の事情にも対応する」という本来の役割に反するような保護者対応が行われている点が見過ごせない。

保育園なのに、16時半までしか預かってもらえず

現在、「子ども・子育て支援新制度」に基づき、どの保育園も11時間以上の開園を義務づけられている。それにもかかわらず、小学校教諭をしていたある保護者の場合は、朝8時から夕方16時30分までしか預かってもらえなかったという。これは、長時間保育を害悪と考える園長(籠池理事長夫人)の方針によるものだ。

園長は、この保護者に「母親が家庭で育児をするべき」という考えを事あるごとに押し付け、勤務先の学校にまで電話をしてきた。結局、この保護者は精神的ストレスで休職することになった。

16時半までしか預かってもらえないことを証言した保護者はほかにもいる。筆者も現地で確認したところ、たしかに16時30分までに多くの保護者がお迎えに来て、それ以降は数えるほどしか来ない。長時間利用の家庭を例外的なものと扱っているのは明らかだった。このような様子は、一般的な保育園とはかけ離れている。フルタイムで働く保護者がお迎えに来る時間は、普通は早くても17時過ぎである。筆者がかつて勤務していた保育園でも、17時台から18時過ぎまでひっきりなしにお迎えがあるのが日常だった。

別の保護者の場合では、保育園を管轄する大阪市に対して問い合わせをしたところ、あろうことか担当者が子どもの転園を勧めてきたという。木村氏はいぶかしむ。「ルールが決まっているのにそれを守らない園であれば、きちんと指導して、従わないなら認可を取り消すべき。なぜ利用者が転園しないといけないのか」。

もちろん、子どもを保育園で長時間預かることは、必ずしも子どもの幸福につながらない。しかし女性の社会進出が求められる中、ここだけが短い開園時間でいいわけはない。

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