ライザップで痩せた男が得た「太らない理屈」 終了後も気をつけていればリバウンドしない

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激しい筋トレをしているわけでもない。週2回ほど、ニュースを見ながらスクワットと背筋、腹筋を5分ほどやっているぐらいで、最近はこれも怠りぎみだ。

太りにくい生活習慣が送れている

気をつけていることといえば、できるだけ駅まで歩くようにしていることと、多く食べたなと思ったら、次の食事を減らしたり、特に夕食でご飯を意識して少な目にしたりしている。太る理屈がわかっているので、太りにくい生活習慣が送れているのである。

ひとつ興味深いデータがある。ライザップでは、定めたプランの期間、たとえば2カ月なら2カ月を終えたあと、継続のプログラムや、月に1~2度などの安価な延長プログラムが用意されているのだが、ゲストの実に7割ほどが、こうしたサービス延長を申し込むというのだ。

ダイエット期間中、先に書いたような「イメージ」が本当だったとすれば、どうしてわざわざ延長プログラムに申し込んだりするだろうか。ライザップに満足していたからこそ、そうしたと思うのだ。

しかも、新しいゲストの約3割は、紹介や口コミによるものだという。自分がひどい目に遭っていたなら、それを人に勧める人はいないだろう。

ちなみに、「結果にコミット」しているのだから、本人はすでにダイエット目標に達しているはず。なのに、どうして延長するのか。これは、通っていた私自身、気持ちがよくわかる。もっと上の新たな目標ができるからだ。

ダイエットに成功できた自信から、さらに新しい挑戦に踏み出したくなるのだ。しかも、それが実現できるだけのメソッドが、ライザップにはある、ということなのである。そして自らしっかり理屈を理解していれば、ライザップを終えてもそれなりに自ら使えるのだ。

もしリバウンドしてしまったとしたら、理屈を理解できていないか、理解できているのに実践できなかったか、のいずれかだと思う。

実のところ、私自身は、ライザップにおける最大の学びは、実は「何を食べてはいけないか」ということではなかったと考えている。太らせる要因は糖質で、ご飯や麺類などの主食を大きく減らすことがダイエットに有効だということは、理屈としてもよく理解できたのだが、それ以上に大きな学びになったのは、実は「何を食べなければいけないか」ということだった。

ご飯や麺類などの主食にたっぷり入っている糖質は、エネルギーの源になる。しかし、逆にいえば、ほとんどエネルギーにしかならない。主食に偏った食事の問題点は、糖質過多になって太ってしまうばかりでなく、肝心の栄養素が取れなくなる、ということだったのである。タンパク質や脂質の不足につながりかねない。

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