圧勝自民党は、本当に成熟した集団なのか たった12.5%強の勢力が、日本を動かす時代
第23回参議院選挙は、自公の圧勝で幕を閉じました。
参議院で野党が過半数を押さえていたねじれ状態が解消され、基本的に自公だけで何でも決めることができるようになりました。
国会は実質的に「セレモニーの場」に
与党の立場から言えば、「理不尽な野党に邪魔されることなく、スピード感を持って改革を推し進めることができるようになった」のであり、逆に野党の立場から言えば、「野党による正しい制御ができなくなり、与党が暴走するようになった」のです。
どちらの言い分が正しいのかはさておき、野党を完全に無視し、与党だけですべてを決めていくことも可能になったということは事実です。しかし、それを正直に言ったら、さすがに野党や国民からの反発があるため、「野党の理解も得られるように、丁寧な国会運営を心掛けていく」という建前を言っておくのが普通ではありますが。
日本国憲法第41条には、「国会は、国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である。」と定められているものの、衆参でねじれていない場合には、国会は単なるセレモニーの場にすぎません。
実は、国会で物事が決まるわけではないのです。
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