フェイスブック、モバイル広告好調で黒字化

第2四半期は53%増収

7月24日、米フェイスブックが発表した第2・四半期決算は、モバイル広告事業が引き続き好調だったことで、売上高が前年同期比53%増となった。写真は同社のロゴ。5月撮影(2013年 ロイター/Dado Ruvic)

[24日 ロイター] - 米ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手フェイスブック<FB.O>が24日発表した第2・四半期決算は、モバイル広告事業の好調、頻繁にアクセスするアクティブユーザー数が伸びたことを背景に売上高が市場予想以上に増加し、最終損益も黒字に転換した。フェイスブック株は、通常取引終了後の時間外取引で20%急伸した。

11億5000万人のユーザーのうち、アクティブユーザーは約7億人。「スナップチャット(Snapchat)」など、若者の間で人気のアプリ登場で、フェイスブックが打撃を受けるのではないかと懸念されていたが、第1・四半期末時点の6億6500万人から増えた。

動きの速いモバイル環境への対応は容易でなく、グーグル<GOOG.O>やヤフー<YHOO.O>も苦労している。しかもモバイル広告はマージンが薄い。グーグルの第2・四半期決算は、広告単価の下落が最終損益を圧迫し、市場の予想を下回った。ヤフーは2013年売上高見通しを引き下げた。

そんな中で出たフェイスブックの決算は、スマートフォン(スマホ)やタブレットといった携帯端末分野でも成長できることを証明したと言える。RWバイアードのアナリスト、コリン・セバスチャン氏は「トップラインもボトムラインも非常に良い。モバイルを中心に成長が加速している。広告する側が支出を拡大し、フェイスブック向け予算を増やしていることを確認するものだ」と指摘した。

スターン・アジーのアナリスト、アービンド・バティア氏は「フェイスブックはモバイル、新しい広告形態に上手く移行している」と評価した。

第2・四半期売上高は18億1300万ドル。前年同期の11億8400万ドルから53%増え、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想平均16億1800万ドルを上回った。

モバイル広告が総広告収入に占める割合は約41%となり、第1・四半期の30%から拡大した。

最終損益は3億3300万ドル、1株当たり0.13ドルの黒字に転換した。前年同期は1億5700万ドル、1株0.08ドルの純損失だった。

ストックオプションや給与税関連費用、所得税調整後の損益も1株0.19ドルの利益だった。

サンドバーグ最高執行責任者(COO)は、第2・四半期は、ログイン画面のニュースフィードに表示される広告を量、種類の両面で拡充を図ったと説明。クリック率(CTR)やクリック1回あたりの広告料金(CPC)も好調を維持したと述べた。

ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会議で、ニュースフィードに表示される広告が現在、20本に1本の割合としたうえで「最近の調査では、広告の認知度の高まりが認められる。質の向上に投資していくつもりだ」と語った。

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