日本株はこれから1年で最高の時期を迎える 3月10日を過ぎれば、待ちに待った上昇へ

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条件付きだが、日本株はこれから1年で最高のときを迎えそうだ(写真:まちゃー/PIXTA)

日経平均がイマイチでも日本株は順調といえる理由

日本株に再び「強気サイン」が点灯しています。「強気サイン」とは、何をもって言うのでしょうか。それは、東証2部指数や日経ジャスダック平均などの中小型株指数が、2006年に付けた高値を上回ってきたことです。例えば、3月7日は、日経平均株価は3日続落しましたが、その一方で、東証2部指数は3月7日で6日連続上昇、新高値をつけています。

昨年までで、2006年~2007年当時の高値を上回っていたのは、主要指数の中では日経平均株価だけでした。しかし、他の指数にも前回につけた高値をブレークする強気サインが出現したことによって、テクニカル分析を主体に市場分析をする筆者にとっては、上昇相場の継続を再確認することができました。

一方、東証1部は売買代金が増加せず、依然として盛り上がりに欠ける展開となっています。しかし、日経平均株価は上値の壁といわれた1万9500円を一時上抜けてきました。次は「2万円の壁」が待ち受けていますが、突破のカギとなるのは、海外投資家が様子見から買い参入してくるかどうかです。

現物株と先物を合わせた海外投資家の売買は、直近で最も新しいデータとなる2月第4週も日本株を534億円程度売り越しました。今年に入ってからでみると、買いよりも売りの方が多い状態が続いています。

国内企業はトランプリスクを警戒してか、2016年10-12月期の決算では自己株買いの発表を控え、将来の備えのために資金の出し惜しみをしたようです。

次の年度末決算が発表される4月~5月には、企業の株主還元への積極姿勢をはじめ、設備投資などによる攻めの姿勢が出てくるかもしれません。海外投資家は、それを確認できるまでは日本株買いを再開させないだろうと思います。また、東芝の問題もある程度は決着しないことには、ヘッジファンドなどの短期資金は別にしても、海外年金からの長期資金流入は見込みづらいといえそうです。

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