日経平均は夏場にかけて2万1000円超えも

トランプにこだわると実像が見えにくくなる

投資をする際は、トランプ大統領(左)の派手なパフォーマンスにとらわれないほうが良さそうだ(2007年当時、写真:AP/アフロ)

米国経済は健全、トランプは置いておこう

今年は寅年(とらどし)ではないはずだが、専門家の多くは、未だに「トラ」ンプにとらわれている。米国の株価が政治要因ではなく、同国の経済の強さや企業収益の拡大によって上昇しても「トランプ相場の復活だ!」と騒いだりしている。

誰がどう正しく主張しても、市場と専門家たちは、引き続き短期的に、トランプ政権を巡って右往左往したがるだろう。では、勝手にそうさせておこう。

日米の経済状況や企業収益は、ひたひたと確かさを増している。依然として米国株価は、予想PER(株価収益率)などからみて割高さが全く解消されていないため、内外株価の短期下振れリスクには、警戒せざるを得ない。それでも、ファンダメンタルズ(経済等の基礎的な条件)の改善が、想定以上に早く進んでいる。

当初は、たとえば日経平均株価は、いったん1万8000円水準の攻防となることもありうると懸念していたが、どうやらそこまでの深押しはなさそうだ。目先の波乱を乗り越えれば、夏場にかけて2万1000円を超える上昇基調に徐々に入っていきそうだ(なぜ「年末にかけて」ではなく、「夏場にかけて」なのかは、いつか語ることとしよう)。

米国では、日本より一足早く、2016年10-12月期の決算発表が、ほぼ一巡した。S&P500株価指数採用銘柄の一株当たり利益は、当該期(ただし12月決算ではない企業の、9~11月期などを含む)は最終的に前年比で4.5%程度の増益で着地しそうだ。すると2016年暦年ベースでも、ぎりぎり増益となりそうだ。さらに2017年も前期比1割程度の増益が、現時点で見込まれている。

次ページ米国の経済統計にも底堅さ
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 買わない生活
  • インフレが日本を救う
トレンドライブラリーAD
人気の動画
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
飲食業界、失敗する店と成功する店の決定的な差
飲食業界、失敗する店と成功する店の決定的な差
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
統合から20年どこでつまずい<br>たのか みずほ 解けない呪縛

みずほ銀行が相次ぐシステム障害で窮地に陥っています。その根底には、3行統合から今に至るまで解決できていない呪縛と宿痾が。本特集ではみずほが抱える問題点をガバナンス面や営業面などから総ざらい。みずほは立ち直ることができるのでしょうか。

東洋経済education×ICT