日本の投資家の「やっかいな病気」が再発した

外国人投資家は目先のドル円など見ていない

「株、全然ダメじゃん」。目先の為替と日経平均だけみていてはダメ。賢い外国人投資家は目先のドル円相場など見ていない(sakai106/PIXTA)

「何となく元気がない」ように見える日本株

日本株の元気が、全般的に乏しい。実は個別の株では決してそんなことはないのだ。例えば日本精工などの機械部品株は「世界景気の回復シナリオに沿って機械部品の販売が拡大する」との見解から上昇している。あるいは「貿易量の増加や資源価格の上昇観測」(特に足元では、鉄鉱石の価格上昇が顕著だ)によって、丸紅などの総合商社の株価も順調に推移しており、個別では物色意欲の強さがうかがえる。

しかし日経平均株価などの株価指数をみると、米国の株価が連日史上最高値を更新するなかにおいて、相対的に上値の重さが目立つ。

その理由としては、たとえば17日(金)の相場でも、円相場が対米ドルで円高に振れたことなどが挙げられている。ただしこれは、イエレン米FRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言をことさら大げさに取り上げて、上へ下へと、短期的に騒いだだけに過ぎない。

すなわち、議長は14日(火)に上院で、15日(水)に下院で、議会証言を行なったが、1日目の上院での発言が、「早期利上げに前向き」だと解釈されて、一時は1ドル=115円に迫る米ドル高円安をみせた。しかし、議長は、特に景気に対して強気のことを突然語ったわけではない。単に3月利上げの可能性を排除しなかっただけだ。

この発言で米国の代表的な短期金利の指標であるFF金利の先物相場の価格が一時下落(利回りは上昇)したわけだが、そもそもこれは、3日(金)に発表された雇用統計で「賃金の伸びが低かった。利上げは遠のいた」などとして、市場が今回の議長証言の前に、3月利上げの可能性を3割ほどしか織り込んでいなかったことが、勝手な決めつけだった。その「決めつけのハシゴ」が外されたに過ぎない。

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