誰もがウィンウィンになる社会を構築するために
妻は家庭責任をシェアする夫に感謝し、愛情が強くなるので夫婦関係は向上するが、夫が家庭にかかわることのメリットは、夫婦関係の向上だけではない。子供が父親と過ごす時間が増えることで父子の絆も強くなり、家庭が円満になり、それにより社会の質が向上するのだ。
このように、「夫の家庭進出」は妻の仕事と家庭の両立、妻の職場での活躍とそれによる企業のパフォーマンス向上、夫婦そして父子関係にとって大きなプラスとなり、ひいては社会の健全化へつながるという、誰にとってもウィンウィンの関係となるのである。
これほど多くのそして重要なメリットをもたらす「働き方の改革」と「男性の家庭進出」が、女性の活用進出に大きな注目が集まる今こそ実現することを、連載の最後に心から願うばかりである。
パク スックチャ
アパショナータ代表&コンサルタント
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パク スックチャ
アパショナータ代表&コンサルタント ダイバーシティ(多様性)/ワーク・ライフ・バランス 日本生まれ、韓国籍。米国 ペンシルバニア大学経済学部BA(学士)、シカゴ大学 MBA(経営学修士)取得。米国と日本で勤務後、日本で米国系運輸企業に入社。同社にて日本・香港・シンガポール・中国など、太平洋地区での人事、スペシャリストおよび管理職研修企画・実施を手がける。2000年に退社し、日本で最初にワーク・ライフ・バランスを推進するコンサルタントとして独立。企業での社員の意識改革、働き方改革及び教育研修に携わる。同時に、米国とアジアに精通したグローバルな経験を生かし、ダイバーシティ(多様性)推進に力を注ぐ。企業にもメリットをもたらす手法で進める在宅勤務導入コンサルティングで成功実績を出し、企業での在宅勤務(テレワーク)も専門とする。著書『アジアで稼ぐ、「アジア人材」になれ!』(朝日新聞出版)、『会社人間が会社をつぶす−ワーク・ライフ・バランスの提案』(朝日選書)など。 http://www.worklifebalance.co.jp/
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