業界初!携帯にパチンコ玉を貯めるシステムが登場
低迷するパチンコ・パチスロ業界の救世主となるか--。
硬貨・貨幣処理機大手のグローリーは、パチンコホール向け会員管理システム「ケータイ貯玉機能PAPIMO(パピモ)」を発売した。IC対応携帯端末をもつユーザーであれば、その端末一つで手軽に貯玉(パチンコ玉を貯める)や、再プレイ(預けた玉を引き出して遊ぶ)などを行える業界初のシステムだ。
パピモ発売の背景には、パチンコ業界の変化がある。業界では現在、1玉1円の「低玉貸し店」の出店が増えている(通常は1玉4円)。ユーザーは従来の店舗ではパチンコ玉をすぐに換金していたが、低玉貸し店ではゲームセンター感覚で貯玉/再プレイして楽しむケースが多いという。
ただ、そのためには店舗ごとに会員登録が必要で、会員カードを常に持ち歩かなければならないなど、ユーザーにとって不便であった。ところが、パピモ導入店舗であれば、店頭で本人確認などの簡単な手続きを済ませば、あとは携帯端末を機器にかざすだけで貯玉/再プレイが可能。低玉だけでなく、通常店舗での4円玉やメダルでも利用できる。
今回、グローリーが発売するのはパピモ対応の貯玉測定器や景品交換機、ターミナルコンピューターなどのセット。年間24億~30億円の売り上げを見込む。
市場が縮小傾向の中、業界は生き残りに懸命だ。低玉貸し店の普及などによりユーザー層の拡大を狙う。グローリーなどの周辺機器メーカーも、その対応に必至というわけだ。
(梅咲恵司 =東洋経済オンライン)
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