もちろん、大事なのはここからですよ。
安倍首相はこれだけ仲良くなったんですから、次は貿易交渉を本腰でやらねばなりません。メキシコ、カナダなど、ほぼ完全自由貿易になっている国々に対するアプローチを見ていると、日本に対しFTA(2国間の自由貿易協定)交渉を要求してくることは不可避です。今回ゴルフ場でも間違いなく話していると見るべきです。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)で散々譲ったのに、アメリカに対してさらに何を譲らねばならないのか、これは大変な交渉になります。
安倍首相の真価が問われるのはここから
TPPにアメリカ不参加が決まって、祝杯を挙げている農協の職員がいると聞いて、ぶっ飛びました。これから大変なことになりますよ。アメリカに譲ってしまえばそれがスタンダードになるでしょうし、共和党議員のルートからは、日本、メキシコ、中国などに強化した関税を使って減税の財源にする、なんてひどい話も漏れ聞いています。
すでに日本の製造業はアメリカに相当進出していますが、こうなると、メキシコに出てしまった企業には笑えない結果が待っています。これをどこまで守り切れるか、安倍首相の真価がここから問われるのです。民進党のみなさん、安倍さんを攻めるならこの切り口しかありませんよ!
There is No free lunch !!
アメリカのビジネスにおける鉄則であります。安保においてあれだけアメリカは気持ちよく日本を持ち上げてくれたので、その「ランチ代」は確実に取りに来る覚悟でいると考える必要があります。キーマンはやはりペンス副大統領になるだろう、というのが私の読みですが、さて、如何?
これからがいよいよ日米交渉本番でありますが、取りあえず首脳会談の成功は素直に喜んでおきましょう。
(編集部注:通常の本文はここで終了です。ここからは短い競馬コラムです)。
「フェブラリーS」の本命は「モーニン」
週末に今年最初のGⅠレースが行われます(19日、東京競馬場11R)。「ダート左回り1600メートル」という、強い馬しか来ないレース。直線が長いので最後追い切るタフさも要求され、やはり4,5歳馬が有利。
調べてみると過去10年の1番人気の成績は「4・1・2・3」(1着が4回、2着が1回、3着2回、4着以下3回)となっており、来なかったのはダート初挑戦のカレンブラックヒルと6歳馬が2頭でした。いずれにせよ、ダートの経験は必須です。
この見方で行くと昨年の覇者モーニン(5歳)は外せないでしょうね。屋根(ライアン・ムーア騎手)も魅力でワタクシ、ここから手広く流して行きたいと思っています。
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