なぜプロのエコノミストたちは外しまくるのか
今週は何といってもFOMC(米公開市場委員会、現地時間14日に終了)であります。やっと、というかなんとかかんとか、FRB(米連邦準備理事会)が25BP(0.25%)の利上げに踏み込みました。
2回目の利上げになんと1年もかかったということがすべてを表しております。こちらで連載をされているかんべえさんともいつも話していたのですが、「次の利上げは相当慎重になるはずだよね」、と言っておりまして、まともにFOMCを観察していればそういう結論にならざるを得ないわけですが、およそプロと呼ばれる世間のエコノミスト先生たちはほとんどすべてが今年「2016年に4回の利上げ」と予想していたわけであります。
われわれの競馬予想より酷い。
こんなことをよくしゃあしゃあと言えたもんだな(FOMCの議事録を見ている限りそういう話にはなり得ない。つまり英語ができないか、読んでいないかのどちらか)と思いますが、まあ、エコノミストだのストラテジストだのの肩書きの皆さんはゴルフクラブを1回も振ったことのないゴルファーみたいなもんですから、仕方ないですね。信じたほうが悪いのです。
ちなみに、わたくしとかんべえ先生の予測は恐らく1回、もしかすると来年まで利上げしないかもしれない、という予測でしたから、ほぼばっちりであります。
FOMC議事録の文面を毎回読んでいると本当に慎重な言い回しが続いており、とてもじゃありませんが四半期に1回利上げするなんてことはあり得ないんです。
今回の利上げに際しても言い回しは極めて慎重です(全文はこちら)。
以下一部を引用、説明も付けつつ翻訳して行きましょう。じっくり読んでください。
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