ぐっちーさんが今の市場は危ないと思う根拠

「2017年に4回の利上げ」なんて誰が言った?

ということで、この文面から判断するなら、今回も利上げをしたが、当面この状況で静観する……しかも予想よりも低いレート…とはっきり書いているわけですから、なんでさらなる利上げを予測し、だから円安になるなんて予測をすることができるんでしょうかね?

そんなものは勝手につけた理屈であって、為替の水準と金利差の間に合理的な相関関係がない、なんてことはマーケットの参加者ならみんな知っていることなのですが、エコノミストだとか、ストラテジストと言われる人たちはそんな嘘ばっかりを流布するわけです。

実際にはFOMCはかなり正確に情報を伝えている訳して、先ほど申し上げたように、ちゃんと読んでいないエコノミストの情報を流すのは報道機関としては失格です。

トランプ氏の実際の政策を見るまでは慎重に

もう一つ重要なポイントは、トランプ次期大統領の新政策については全く言及がなかったこと。つまり、実際に政策が出ていない段階で評価することはできない、というスタンスを明確に出しています。

これは大変重要なことで、逆に言えば来年大統領に就任した後に明らかになってくる政策については現段階では対応しようがない、つまり予測に基づいた対応はしない、という宣言にもなるわけです。

その意味ではマーケットがあまりにも前のめりにトランプ政権の経済政策を織り込みすぎて動くというのはかなり危ない、と言うことになるでしょう。確かに株価も上がり、円安も進みましたが、実際の政策を見るまでは迂闊に行動をとらないほうが賢明と言えるでしょう。

確かなのはこの議事録にあるように、FRBはポリシーや政治姿勢ではなく、あくまでもデータを重視して(Data Dependence と書かれている)動くということで、従って、誰が何を言った、とか誰が何をした、ということではなく、冷静にデータを分析することこそが正確な予測をする唯一の道だ、ということです。

こういう時には「踊らにゃ損」とばかりに前に進むより、慎重に進み、2列目あるいは3列目に居ても十分利益が取れる、というのが過去の事例でも見てとれます。

一つだけ、「前のめり」の発言をしておくと、トランプ次期大統領が掲げる政策は実は1980年代のレーガン大統領が薦めた「レーガノミクス」にうり二つ、ということです。

次ページどこがレーガノミクスと似ているのか?
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