新型特急「リバティ」で東武はどう変わるのか 「中年記者」が素朴な疑問10連発!
2016年度の鉄道事業設備投資、総額357億円。鬼怒川線でSL列車運行、日比谷線直通用新型車両70000系投入、複線化・高架化工事……とニュースが続く東武鉄道。その切り札が、4月21日に走り出す新型特急車両「リバティ(Revaty)」500系だ。
そのスペックなどについてはすでに公式発表されているので、ここでは初歩的な質問を連発する中年記者に相手をしてくれた、東武鉄道担当者たちの言葉をつづりながら「リバティ」500系を紹介したい。
その前に、まずはどんな電車なのかを駆け足で見てみよう。
3両単位で自由に連結・切り離し
「リバティ」500系の最大の特徴は、3両編成を基本とし、2本つないで6両編成(3+3)で走れるところ。6両で走ったあと、再び1本ずつに分割してそれぞれ別の方面に向かうことができる。これまでの東武の特急「スペーシア」100系や、「りょうもう」の200系・250系などは6両固定編成のため、途中駅で3両に切り離したり、連結したりはできない。
この新型特急車両が担う列車は、浅草―東武日光間の「リバティけごん」をはじめ、浅草―鬼怒川温泉・新藤原間の「リバティきぬ」、浅草―会津田島間の「リバティ会津」、浅草―館林間の「リバティりょうもう」、そして浅草―大宮・野田市/大宮―運河間の「アーバンパークライナー」、浅草―春日部間の「スカイツリーライナー」という6種類だ。
東武の特急車両としては26年ぶりの新型車で、川崎重工業兵庫工場で3両編成が8本、合計24両がつくられた。川崎重工が東武鉄道向けに車両をつくるのは「1946年に納入した通勤型電車63系以来」(川重)で、半世紀以上ぶりの川重製車両が東武の線路を駆ける。デザイン監修は KEN OKUYAMA DESIGN。4月21日から運行を開始し、乗車日の1か月前からチケット予約ができる。
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