「口の中からわかる」がんや心筋梗塞の予兆 体に起きていることは、ここに現れる
パッと見てすぐわかるポイントを、いくつか挙げましょう。あなたは頬の内側を「ガリッ」とかんでしまったことはありませんか。その傷口が化膿して口内炎になるのは嫌なものですよね。いつもはなんともないのにかむとしたら、頬の粘膜に水分がたまってむくんでいるはずです。
むくむのは頬だけではありません。実は舌もむくみます。
お酒を飲むとむくむ、本当の理由とは?
鏡の前で、舌を出してみてください。
もし舌のふちがギザギザになっているとしたら、余分な体液がたまり、腫れて大きくなっている証拠です。舌がむくんでぶよぶよしていると、歯に少し当たっているだけで歯の跡がついてしまうのです。
むくみは、ご存じのように体内の水分が過剰になることで起こります。その原因は、水分代謝にかかわる腎臓の機能が低下しているからです。
腎臓は、血液中の老廃物など体に不要なものをろ過します。それを水分とともに尿として排出し、必要な水分や成分は再吸収してくれる臓器です。なんらかの原因で腎臓が弱ると、ろ過する機能が低下し体のどこかに余分な水分が残りっぱなしに。だから、むくむというわけです。
塩辛いものを食べたり水分を摂りすぎたりするとむくむと言われますが、それだけではむくみません。 もし塩分や水分を過剰に摂取したとしても、内臓の機能が正常なら、余分なものをろ過して捨てる腎臓の働きで尿とともに排出されるからです。お酒を飲んでむくむのは、アルコールを解毒する肝臓に過度な負担がかかって機能低下し、そのあおりを受けて腎臓の働きが弱っているからです。
むくみというと、まぶたのように皮膚が薄くて目立つ部位ほど気づきやすいですが、実際は血流の弱りがちなところからむくんでいきます。最近では、肺や胃腸、肝臓など、臓器自体がむくんでいるという方も少なくありません。実はこの内臓のむくみ、心臓の働きが弱って血流が乏しくなったことを示すサインでもあります。
「心臓が弱る」と聞くとなんだか怖そうですが、ご安心ください。よく運動する人は心臓が大きくなり、1回の拍動で出せる血液の量が多くなります。逆に、寝たきりになるなどして体を動かさなくなると、その状態に合わせて弱っていきます。つまり生活習慣によって強くも弱くもなるわけです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら