複雑で理不尽な、比例代表選定の仕組み ライバルは同じ政党の候補者、当選者ラインもバラバラ
「前衆院議員よこくめ勝仁が永田町をヨコたて斜め斬り!? 参議院選挙を100倍楽しむ方法」というタイトルにて、これまで政治の様々な面を、政治家経験者なりの視点で分析してきました。 いよいよ参院選の投票日(21日)を迎えるにあたり、今回のコラムでは、何かと大変な「比例代表候補者」について見ていきます。
複雑すぎる、「比例代表」選定の仕組み
皆さんが投票に行くと、選挙区と比例代表の合計2枚の投票用紙が渡されます。選挙区は都道府県ごとに選出されるもので、街の各地に設置された公営掲示板にポスターが貼ってありますし、東京都・神奈川県・大阪府等の大都市を除けば数人の中から選ぶだけですので、それほど複雑ではありません。
しかし、比例代表は複雑です。日本全国が一つの選挙区であり、公営掲示板にポスターはなく、100人以上の中から選ばなければなりません。しかも、個人名でも政党名でも投票できる仕組みが、よく理解されていません。
個人票と政党票の合計数によって、各政党の議席獲得数が決まり、そのうえで政党ごとに個人票が多い人から当選していくという仕組みです。衆院選の比例代表のように、政党ごとの比例代表名簿の順位を各政党が自由に決めることができる拘束名簿式比例代表制に対し、有権者が投票により順位を左右することができる非拘束名簿式比例代表制です。
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