リニアと新幹線を結ぶ?「相模線」の可能性 実はJR東日本発足後の乗車人員増加率1位!

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相模線の利用促進策としては、イベント列車と観光利用促進のさらなる強化を挙げたい。JR横浜支社は、関係自治体と「相模線沿線活性化協議会」を設立し、相模線の活性化に取り組んでいる。2015年12月12日には、関係自治体と連携し、485系「いろどり」を使用した相模線初のイベント列車Shu-Shu Trainを運行した。今後は、SL列車の運行も期待したいところである。JR横浜支社は今後のイベント列車の運行について「実施、線区、運行ルートを含め検討を行っている」とする。

沿線の観光資源を積極的にPRすることも重要である。例えば、地元と協力し、相模国一宮である「寒川神社」と西寒川支線跡をめぐるグルメ付きのウォーキングイベントや、水郷田名をめぐるツアーなどを開催することが考えられる。寒川では地元B級グルメ「さむかわ棒コロ」を、水郷田名では地元の旅館で鮎料理を楽しむメニューをセットにするなど地元との連携を深め、相模線沿線の観光を盛り上げたいところである。

また、相模線沿線から小田急線沿線の大山や丹沢、箱根などへの送客にも力を入れる必要がある。相模線沿線への「インバウンド」だけでなく、相模線沿線からの他線への「アウトバウンド」を増やし、相模線の乗車人員をトータルで増やす取り組みが求められる。海老名駅に停車するようになった小田急ロマンスカーとのタイアップを強化することも有効だろう。

新車の導入でさらに活性化を

相模線を走る205系電車(写真:ニングル / PIXTA)

そして、相模線に新しい車両を投入し活性化を図りたいところである。現在は、客室ドアの半自動機能を備えた205系500番台4両編成が行き交うが、山手線で余剰になるE231系500番台を相模線に転用して置き換えるのはどうだろうか。ドア上ディスプレイで関係自治体や地元企業がスポンサーになってCMを放映すれば、相模線への支援になる。また、新しい車両の導入により、相模線の活性化も期待できる。

相模線はステークホルダーとの共働で大きく発展を遂げ、今後も中央新幹線開業や東海道新幹線新駅実現などにより、さらなる発展を遂げることが期待される。地元も魅力的な観光資源を開発し、相模線の活性化を後押しすることを通じて、さらに便利な相模線の実現と地域振興の両方を実現する取り組みが望まれる。鉄道事業者、沿線地域、そして関係自治体などステークホルダー間の共働をさらに進めることが、相模線ならびに地域振興につながるだろう。

大塚 良治 江戸川大学准教授

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おおつか りょうじ / Ryouji Ohtsuka

1974年生まれ。博士(経営学)。総合旅行業務取扱管理者試験、運行管理者試験(旅客)(貨物)、インバウンド実務主任者認定試験合格。広島国際大学講師等を経て現職。明治大学兼任講師、および東京成徳大学非常勤講師を兼務。特定非営利活動法人四日市の交通と街づくりを考える会創設メンバーとして、近鉄(現・四日市あすなろう鉄道)内部・ 八王子線の存続案の策定と行政への意見書提出を経験し、現在は専務理事。著書に『「通勤ライナー」 はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)。

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