長期低迷続く欧州経済、通貨が暴落しないワケ 金融政策の効果は限られるが、通貨は安定

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苦境続く債務危機国

ユーロ圏の実質GDP成長率は、バブル崩壊によるレバレッジ削減(信用収縮)と緊縮財政により、12年、13年と2年間続けてマイナス成長となりそうだ。足元では持ち直しの方向にあり、14年にはプラス成長になるというのが公的機関の見通しだが、ドラギ総裁も指摘するように下振れリスクがある。

リーマンショック後、アイルランド、ポルトガル、ギリシャ、最近ではキプロスがEU(欧州連合)の支援を受けた。もともと産業競争力のあるアイルランドは苦境を脱しつつあるが、ポルトガルは国有企業の民営化などをかなり進めたうえでも、自力での国債発行が可能になるかどうかは微妙だ。ギリシャはなおも政局不安定。財政面でも自転車操業で、追加支援が必要とみられている。

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