学校教師のUSBメモリ紛失事故が多いワケ セキュリティルールはバランスが重要だ

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外付けメモリの扱いが…?(イラスト:グリー)
①外部アクセス
SNS・掲示板・Webメールはもちろん、一般企業のページだってアクセス不可。
②インストール
基本的に不可。
③メール添付
別ツール経由でのみ可能、手順が複雑。
④USBメモリなど外部媒体
外付けメモリ、HDDは接続可能。
⑤データ書出し
外付け媒体へのデータの書き出しは可能。

あくまで一例であって、すべてがこのようなルールで運用されているわけではありません。しかし、①②③は極端に厳しく④⑤がズブズブ、これがありがちなルールです。

しかもデータの持ち出しルールがあいまいな学校も珍しくありません。クラウドのストレージやメール添付が使えないなら、USBメモリで持ち帰っちゃえ、ルールもないし……そうなるのも自然な流れでしょう。

セキュリティはとにかくバランスが重要

セキュリティポリシーのバランスが悪いと、いびつな箇所にリスクが集中し、自然とセキュリティホールが生まれます。事故が起きるのも当たり前なんです。

ですから、なぜ先生のUSBメモリは紛失しやすいのか、の答えは「他業種よりUSBメモリでのデータ持ち出し回数が多いから」という、かなり単純な理由なのでした。

実は「先生の投稿でネットが炎上した」なんていう事件も過去にあり、アンバランスなポリシーの一因になっているそうですが、もはやスマホ時代、あまり意味はないですよね。

「仕事を持ち帰らざるをえない、先生の長時間労働は……」と言われる方もいらっしゃいますが、それはまた別の話。セキュリティの話ではありません。

バランスのとれた情報セキュリティの考え方を(イラスト:グリー)

セキュリティはとにかくバランスが重要。みんながルールを守れる、継続できる、イザというときの想定もバッチリ。そんなバランスのとれた情報セキュリティの考え方は、学校に限らず、家庭や個人でも役に立つと思いますよ。

小木曽 健 国際大学GLOCOM客員研究員

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おぎそ けん / Ken Ogiso

1973年生まれ、埼玉県出身。複数のITベンチャーを経て現職。書籍や講演、メディア出演などを通じて「ネットで絶対に失敗しない方法」やネットリテラシーに関する情報発信を幅広くおこなっている。これまでに企業、学校、官公庁などで2000回以上、のべ40万人に講演。著書に『11歳からの正しく怖がるインターネット』(晶文社)、『ネットで勝つ情報リテラシー』『大人を黙らせるインターネットの歩き方』(筑摩書房)、監修に『13歳からの「ネットのルール」』(メイツ出版)他多数。

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